お知らせ

Mさん(女生徒)都立桜修館中等教育学校出身

Fettes最終学年の1学期(9月~12月)は新しい寮での生活、大学受験の準備開始、音楽祭への参加など忙しさと共に充実した日々を送ることができました。今回は学習面(特に大学受験の開始)と生活面に分けて記載します。

1.学習面(大学受験の準備開始)について
今学期は、①学部および大学選定、②Personal statement(自己推薦文)提出、③複数大学から条件付きオファー④面接(オックスブリッジのみ)をしました。
A レベルの経済と地理を通して、経済の視点だけではなく、その地域に暮らす人々の生活や価値観を尊重し、教育を含む社会政策と経済の2つが合致して初めて持続可能な発展と幸福度向上が実現する、という考えに至り、社会政策と経済を同時に学べる学部を選択しました。
10月初めに5つの大学へ出願をし、11月には2つの大学から条件付きオファーとケンブリッジの第一関門である面接のオファーを受けました(条件付きオファー:6 月のA levelで必要な成績)。イギリスの大学入試(特にオックスブリッジ)は、日本の大学入試プロセスと大きく異なり、Personal statementにより個人の特性や考え方を大学側に伝えることから始まります。私が受けたケンブリッジの学部はPersonal statement、predicted grade(去年6月の模試の結果)、先生の推薦文から判断して、面接のオファーを出します。11月下旬に面接のオファーを受けた時は、大きな喜びと共に大学受験の進展を実感することができました。面接対策として、延べ5人の先生と模擬面接を実施し、以下3点の収穫がありました。①本番で緊張することなく、面接での改善点を早い段階で把握できたこと②日本人だからこそ伝えられる、教育面・社会面での日英比較と問題点および解決策の提案が有効だと確信できたこと③本番を想定して、カメラを見ながら話す練習(リモート面接のため)ができたことです。
12月に実施した本番の面接は、約1時間に渡り行い、一定の満足を得ることができました。面接結果は1月下旬に発表される予定です。
現在は、クリスマス休暇明けに行われる、模擬試験に向けて勉強漬けの日々を送っています。資料の多さや内容の濃さと格闘しながらも、頂いたオファーを確実に掴み取れるよう諦めることなく努力を続けています。

2.生活面について
忙しい勉強の日々の中でも生活に彩を添えてくれたのは音楽(ピアノ)の存在です。11月に実施したAutumn Concertでは、Edinburgh市内にあるSt.Cuthbert’s church(築120年の教会)で10分余りのベートーベン/ピアノトリオをチェロ、バイオリンとセッションをしました。演奏は練習の成果もあり、満足のいく出来栄えとなり、この上ない達成感を味わうことができました。練習の過程でセッションした国籍が異なる仲間と一緒に音楽を作り上げていく喜びとお互いに信頼関係を築けたことも良い経験となりました。また、聖歌隊のメンバーで歌ったクリスマスキャロルがスコットランド全土でテレビ放送、キャロルサービス(クリスマスを祝う行事)で学期最後の日にクリスマスキャロルを10曲ほど歌うなど、音楽を心から楽しむことができました。
また、今年は最高学年全員が同じ寮に入り、仲の良い友達と休日を利用して巻き寿司やピザを作ったり、大学受験に向けて一緒に勉強したりと楽しく過ごすことができました。勉強だけでなく交友関係や音楽など非常に充実した3か月となりました。

<最後に>
今年はいよいよA level試験の本番があり、より忙しくなると思いますが、田崎財団の方々への感謝の気持ちを忘れず、頂いたこの貴重な機会をものにできるよう精一杯頑張ります。