イギリスに来てから約八か月が経とうとしています。来たばかりの時と比べると生活面でも英語の面でも多くの成長を感じます。以前は自分の伝えたいことがうまく伝わらない事があり、その結果やりたいことができなかったりしましたが、それは自分の英語力もさることながら、前提としていることの違いが大きかったと思います。わざわざ言わなくても通じるだろうと思っていたことが実はそうではなく、会話がかみ合っていないと思うことがありました。ただ、今は少し余裕ができているのも事実です。授業中に自らから発言することも苦ではなくなりましたし、英語が自然と頭に入ってくるようになりました。ホストファミリーと夜ご飯の後にイギリスの政治や歴史についてディベートをしたことや、託児所でのボランティアの経験が役に立っていると感じます。
反省としては、余裕ができたからこそ来たばかりのころにはあった意識が緩んでしまっていることです。イギリスの受験は日本の本番一発勝負とは違って、長くそしてゆっくり進みます。Personal Statement の充実度はyear12の時にどれくらい知見を広げさらに深められたかによって決まりますし、A-levelはこの二年間学んだことが問われます。だから慣れてきたからと言って現状に甘んじず新しいこと難しいことにも積極的に挑戦していくとこを忘れないようにしたいと思います。
今ターム特に印象に残っていることは、放課後のEnrichment programでラットを一匹解剖したことです。消化管のつながりや胸腔、臓器の配置などが3Dで学べ、とても良い貴重な機会となりました。また、Half term後にはCovid のsmall molecule therapyについて2500 wordsのエッセイを書きました。2500 words がどれくらいかというと、A4の紙4-5枚ほどです。最初は果てしなく感じましたが、学校の先生や知り合った大学生の方に助言をいただきながらいざ内容を深めようとしたら2500 words では収まらなくなってしまい、最後は文章を削る作業までしました。初めての長いエッセイでしたが、構成やリサーチの仕方さらに将来を考える上でとても良い経験となりました。なによりこれを楽しめたことが一番良かったです。
他にも、Chemistry OlympiadでGold Awardを取れたことはNatural scienceに対する自信となっています。このCompetitionの問題は授業ではまだ扱っていない範囲からも多く出題されたのですが、問題文をよく読むと回答の手がかりが隠れていてうまく解けるようになっています。これは大学の面接の形式と似ていて、知らない分からない問題に対してどう取り組むかを練習できる良い機会となりました。
ずっと様々な面でサポートをしてくださる財団の方、田崎さん、本当にありがとうございます。次のtermでは、身近なことにもしっかり目を向け、現状に妥協せずさらに進んでいきたいと思います。