日に日に夜が長くなり、寒さが厳しい季節となりました。イギリスでの新しい生活を始めてから既に4か月が経過していることに驚きを感じると共に、無事に最初のtermを終えることができたことを嬉しく思います。日本とは文化も環境も異なるイギリスで生活することは毎日が試練の連続でしたが、その一方で周りの方々の支えがどれほどかけがえのないものかを改めて気づかされた4か月でもありました
今まで海外で生活したことのなかった私にとって、イギリスでの生活は習慣、友人関係、学校生活などで分からないことばかりなうえに、英語面でも、日本語では何気なくできていた会話や相槌などの些細な表現が出来ず、ただひたすら集中して話を聞くことしかできませんでした。
そんな中でも友達が私を気にかけて雑談や食事などに誘ってくれたり、日本に興味を持って話しかけてきてくれたりと、周囲の友達に多く助けてもらったことは言うまでもありません。さらに、私が英語に苦労していることを気遣って「困難を伴わないことなど何もない」「英語で考えて、英語で夢を見なさい」と先生方の励ましの言葉に支えられたことも多くありました。
また、勉強面においては、私はもともとラテン語に興味があったので、Latinを選択したいと思っていました。5月から渡英までの間に財団のご支援でラテン語の文法を学ばせていただいたとはいえ、日本でほとんど勉強していないことから、学校の先生方からやめたほうが良い、とのご判断でMaths, Chemistry, Economics, Historyを初めに選択していました。9月になってからLatinを授業の代わりに授業外で学ばせてほしいと改めて相談したところ、文法をしっかり学んでいたことを評価してくださり、授業として学ばせていただけることとなりました。そのような経緯から今はHistoryの代わりにLatinを学んでいます。
しかし渡英前に英語で行われた、Bath Academyの講習会でどの教科もある程度専門用語に慣れていたはずにも関わらず、実際に授業を受けるとちょっとした単語や表現につまずき、すぐに何について話しているのかついていけなくなってしまうばかりか、日本とは違う、生徒たちの積極的な態度に戸惑うことも多々ありました。そのような状況においても授業後の時間で、先生が理解できなかったところについて納得のゆくまで教えてくださったり、友達と寮で行われる勉強会で互いに教えあったりすることで徐々に理解の幅が広がったように感じます。
その一方で、今もなお英語による言葉の壁に何度もぶつかり、葛藤する日々が続いています。先生や友達、ホストファミリーと会話をしていても伝えたいことが思うように伝えられず、もどかしく思うことが多くあります。それでも日々、耳を傾けてくださる方々の優しさを感じたり、前には使えなかった表現を何気なく使えるようになっている自分の成長を実感したりと少しの変化に喜びを感じつつ過ごしています。
まだまだ英語面に不自由があるため日本語のように自分を表現したり、勉強面でも納得のいくような結果を得るには時間がかかりそうではありますが、多くの方々のおかげでこの4か月間、自分を前進させることができたことに感謝して、これからも時に周りの支えに頼りつつ、地道に努力を続けていきたいと思います。