二年間のChrist’s Hospitalでの生活を終え、久しぶりの日本です。
今回のレポートでは、Year13の最後の半年と大学受験について振り返りたいと思います。
Lent TermのActivityでは、サッカーに参加しました。昨年に比べ気温がかなり低い日が続き、天然芝の地面が凍っている期間は、練習や試合がキャンセルされたこともありました。1st Teamでプレーをし、あまり良い結果は残せませんでしたが、チームメイトとの関係性も深められ、とても楽しめたので良い思い出となりました。
Steeplechaseというマラソン大会でも3位に入賞したり、学校生活は充実していました。Speech Dayでは、Further MathematicsのAcademic Prizeを受賞し、ロンドン市長より表彰されました。
Easter休暇は、A levelの試験に向けて勉強に集中していました。
A level の試験は、通常のMaths, Further Maths, Physics, Chemistryに加えて、Further MathsのExtra Moduleを含め数学の試験を4つほど受けたため、5月の最終週から5週間にわたり、17個の試験を受けました。平日はほとんど毎日テストがある週も多く、日本で行われるような1日2日に凝縮されるテストとは違う緊張感が続きました。5月の試験前には断水が3日ほど続き、GCSEとA levelを受ける生徒以外は、家に帰らなければならないというハプニングもありました。寮に残った友達と全然人がいない学校を散歩したり、広い校庭で勉強しながら運動したりしていました。シャワーやトイレに困りましたが、ペットボトルで水が支給され、少ない水でシャワーを浴びたり、非日常の生活を楽しみました。
A levelの最終試験日の朝に事故のような形で知ったのですが、クリスマス明けからEasterとホームステイを受け入れてくださっていたHost Fatherが亡くなってしまったと聞きました。暫く理由を告げられずに、最後の休暇期間のホストファミリーが変更され、僕としては動揺していましたが、そこで理解ができました。試験が終わるまで理由を知らせないようにとの、ガーディアンの配慮でご尽力いただいていたようで、感謝しています。一緒に散歩して地元の街について語ってくれたり、Brightonのファンで一緒に試合をみたり、いつも笑わせてくれるとても明るい方で、心を開いて色々なお話しができたHost Fatherだったので、とてもショックな出来事でした。
A levelの試験が終わってから、卒業まで4日ほどしかありませんでしたが、無事に卒業を迎え、共に時間を過ごしてきた友人との別れを惜しみました。この2年間は、本当に貴重な経験をさせていただきました。
最後に大学受験についてまとめます。
10月に申請し、12月の時点でImperial College LondonからOfferは頂いていました。Oxfordに出願しましたが、Oxfordでは面接の前にテストがあり、そのテスト結果や学校の成績、書類等で、面接に呼ばれるかが決まります。面接の前に行われる大学のテストの結果は90%(全受験者平均48.3%, 合格者平均71.5%)取ることができました。面接に呼ばれ、面接時間が40分1回の予定でしたが、1回目が終わった数日後に、追加面接を行うということで連絡がきました。通常このCollegeでの面接は1回のみで他Collegeと合計2回ですが、結果的に3回受けました。面接自体は、問題に答えていくという面で手ごたえはありましたが、OxfordからはOfferを得られませんでした。
ここから言えることは、日本の入試のように席次順で取られていないということです。テストの結果が40点台でもOfferをもらっている人もいます。Oxfordに関しては面接に呼ばれること自体のハードルも高いですが、そこから先は運や相性と言えると思います。また出願するCollegeでも、テストの合格者平均がCollegeによって違うので、難易度は変わってくると思います。
僕の出願したCollegeは合格者平均がOxfordの中で一番高く84%ほどで、低いところでは67%ほどのところもありました。一番レベルが高いCollegeに出願しようと思い選びましたが、合否結果はCollegeによっても変わってくるかもしれません。またOxfordには、Poolのシステム(そこのCollegeに不合格の場合に別のCollegeがOfferを出してくれるシステム)があり、面接の前に倍率が同じくらいになるように、Poolされるシステムがあります。ですがそこで僕が回されたCollegeが、そこに出願した人にしかOfferを出さないCollegeだったので、College名の知らせがきた時点で疑問はありましたが、このPoolシステムがうまく機能しているのかは不明です。 ただ、この手の話は出願する大学・学部によって全く変わってくることは留意する点です。同じ大学名でもCollegeによって独立している部分もあり、とても複雑な受験システムだと感じました。
最終的に8月中旬に出るAレベルテスト結果を経て、ImperialのRequirementsを満たし、Imperial College Londonに決定しましたが、ギャップイヤーを取得予定です。
ここに全ては書ききれませんが、2年間無事に過ごすことができ、未知の世界を経験でき、様々な文化にも触れることができました。財団の皆さま、ガーディアン、ホストファミリー、周りの方々には本当に感謝いたします。今まで様々な面で支えて頂いて誠にありがとうございました。