お知らせ

Eさん(女生徒)国立東京学芸大学附属高等学校出身

 渡英してあっという間に4ヶ月が経とうとしています。渡英当初は本当に右も左もわからないといった状態でしたが、それでも特に困らずイギリスでの生活を送ることができたのは周囲の方々のおかげだと感じています。

 まず初めに、CHの生徒はとても優しい人ばかりで感謝しかありません。同じ寮の同学年の子は特に気にかけてくれて私に一つずつ丁寧に色々と教えてくれました。2人だけで話す時はゆっくり簡単に話してくれたり、寮の中で集まっておしゃべりなどしてる時などはWhatsApp (LINEのようなチャットアプリ) で声をかけてくれたりと、本当に親切にしてもらっています。友達の友達という繋がりでどんどん知り合いも増えて楽しく学校生活を送れています。まだ頻繁に話さない人との大人数での雑談には英語力の面からどうしても加わることができていないのですが、数人でなら時々話せるようになってきました。元々英語があまり好きではなかった私にとっては大きな成長だと思うと同時に、これから更に話せるようになって、より私らしく友人たちと関わっていきたいと思っています。
 次にホストファミリーもすごく良い方々で、休暇も楽しめています。様々な場所に連れて行っていたただいたり、進路について相談したり、イギリスの文化や英語について教えて下さっています。オンラインの保護者面談に時差と英語の問題から両親が参加できなかった際も代わりに参加して下さりました。本当に第二の両親と言った感じで接してくださっています。英語で映画を見てもよく理解できなかったのでホストファミリーが途中で簡単に解説を入れてくれて映画好きのホストファミリーと楽しく映画を見れています。私が日本に住んでいたときはそこまでご近所付き合いがなかったのですが、ホストファミリーのご近所さんとは活発に交流があります。2軒先の同じくCHに通う12歳の子と出かけたりケーキを作ってくれたりボードゲームをしたりしています。他のご近所さんとも玄関先や出先で会うと立ち話(またはどちらかの家に寄る)をすることもあり、新興住宅にも関わらずご近所付き合いが多いのは環境の良さを表しているのだ思います。
 また、留学中の後見人であるGuardianの方にもとてもお世話になっています。実際こちらに来るまでよくわかっていなかったのですがGuardianの存在は留学生活の中でとても大きいです。ホストファミリーの手配から(一概に手配と言っても、たまに用事などで自分のホストファミリーの家に滞在できないことがあるため、その間のステイ先も手配してくれます。また学校からステイ先までのタクシーの手配も毎回行ってくれます。)、学校の音楽の授業を変更したいと申し出たときの確認書類へのサインや学校への連絡など、様々なことを行ってくれています。財団が関係する話の際にも連絡をとってくださり、何かあったらまずGuardianに相談するというくらいお世話になっています。
また、宇宙関係の仕事といっても具体的にどのような形で宇宙に関わっていくかは決めかねているので、イギリスで拘らせていただく様々な人から刺激を受けて自分なりの答えを出したいと考えました。イギリスでは日本人としての誇りを持ち、日々様々なことに情熱を持って、様々な人への感謝を忘れずに過ごしていきます。
 少し話が変わりますが、私は小学校の時に金管バンドでパーカッションをやっていたのでもう一度打楽器を叩きたくなり、CHの伝統あるマーチングバンドに加入しました。
そこでの先輩方も優しく、活動が本当に楽しいです。折角マーチングバンドの一員なので少し詳しく書くと、現在は週に4回Seniorの昼食前にマーチングを行なっています。バンドはMusic Schoolの前で13時から軽く練習をし、他の生徒が並び終えるくらいのタイミングでバンドが演奏と共にDining Hallの前までやってきて13時30分の鐘を聞いてからマーチングが始まります。他の生徒が歩く距離は本当に短いのですが寮ごとに伝統的な制服を身につけて歩く姿は、他の学校にはない良さがあると毎回バンドの演奏場所から見ていて思います。ほとんどの寮がDining Hallに入るとバンドはUターンして行きと同じように演奏しながらMusic Schoolに戻ってから昼食を食べにDinings Hallへ行きます。
学校外では、CHのマーチングバンドとして先日ロンドンで行われたLord Mayor’s Showにも参加させてもらいました。ロンドンの街を片道1時間かけて大勢の人に見られながら演奏と共に歩くというのは想像以上に疲れましたがとてもいい経験でした。
 学習面での現在の課題は英語を上達させることと長すぎる休暇をいかに無駄にしないかです。英語が上達すればより多くの情報を得られるようになる上、友人たちとも気軽に会話できるようになるでしょう。クリスマス休暇はもちろんハーフタームなどとにかく自由な時間が多いので、その時間をいかに無駄にせず使えるかで今後が大きく変わっていくと感じています。
 4ヶ月過ごしてみて、イギリスに来て本当によかったと思っています。日本の教育を批判するということではなく私にはイギリスでの学校生活があっているように感じています。自分に必要だと思った教科だけ勉強でき、教科が少ないのでそれらの復習に集中できること、大学に必要な勉強も違うのでそれに向けて勉強できること、少人数で活発に発言しながら進む授業は英語の問題からまだついていけない部分もありますが元々喋ることが好きな私にとっていい授業体制だと感じます。他にもCHでは音楽やスポーツなど勉強以外の活動も多いため勉強だけにならず、人との関わりも様々な形で増やすことができて一つ一つの授業やアクテビティを大切にしていきたいと思えています。
 最後になりましたがイギリスで学べて本当に楽しいし充実しています。財団の皆さんに感謝すると同時に今支えてもらっている周囲の人たちにいつか何かの形で恩返しできるようしっかりと勉学に励んでいきたいと思います。