お知らせ

Bさん(男生徒)国立筑波大学附属駒場高等学校出身

僕は昔から地図や本を通して培った広い世界への憧れ(Pull要因)と、ここまでの短い人生経験(主に学校生活)を通して感じたこの国への幻滅(Push要因)を抱えていました。世界史ではPull要因とPush要因が重なって移民が発生する強力な動機となる例がいくつもありますが、果せるかな歴史は繰り返されました。
僕が初めて留学の意志を抱いたのは小学校の半ばです。そして中学1年の時にイギリスを旅行で訪れたことでかの国にすっかり惹かれ、以来イギリスで学びたいと切実に願うようになりました。けれども実際どう行くかとなると無計画で、そのうち何とかなるだろうくらいにしか思っていませんでした。

そんなある日、とある高校の学校見学でTazakiのポスターを偶然見かけました。あのポスターにはケンブリッジのGreat St. Mary Churchから望むKing's College Chapelの写真が載っていますが、僕がイギリスに行ったとき同じ場所を訪れたので目に入ってきたのです。
そんな訳で、僕は学校見学なんかそっちのけでTazakiのことを調べ、高校から大学まで行けることや返済不要(大事)であることを知るや否や応募の意思を固めました。

いざ留学を前にすると「期待と不安が入り混じった心境です」なんて言うのはよくある話ですが、僕の場合不安は微塵もありません。憧れのイギリスに住み勉強ができる、その一事で十分です。もちろん、コミュニケーションも勉強も一筋縄ではいかないことは沢山あると思います。
しかし、日本にいても苦労というのは大なり小なり必ず存在するものです。受験とか受験とか、他にも受験とか。それがイギリスでは語学の壁という分かりやすい形で現れるだけです。という勝手な信念の下、様々な困難をも良い機会と受け止めてすべてをとことん楽しみながら留学生活を過ごしていきます。

最後に、これほどまでに多大な支援をして下さるTazaki財団の皆様方、1年半という短い高校生活を豊かなものにしてくれた筑駒の方々、僕の海外志向を育ててくれた日本の義務教育課程、幼いころからの留学の夢を理解し援助してくれた家族各位に厚く御礼申し上げます。この貴重な貴重な機会を頂いたことへの感謝を忘れず、その期待に応えられるような人間になれればと思います。