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Iさん(男生徒)都立武蔵高等学校出身

留学開始から、早いもので二年が経ちました。今回のレポートでは、今までの二年間を振り返っていこうと思います。

留学当初は、コロナの影響で、例年とは違い事前に渡英してサマースクールには通わず、いきなり入学することになったため、英語力やA-levelの授業内容など、多少の不安がある中でスタートしました。しかし2、3ヶ月もするうちに、リスニングやリーディングなどの受動的なスキルが急速に伸びてくる実感があり、授業内容を難なく理解できるようになりました。

ただ、友人とのコミュニケーションに関しては、文化的背景が違うこともあり共通の話題に乏しく、A-levelに関すること以外では、うまくいっていなかったように思います。Kingswoodは大部分の生徒が内部進学してきたというのも、学校に馴染むのを難しくしていたと思います。また、それまでの17年間を日本で暮らしてきたこともあり、食事や生活様式などイギリスの文化に順応するのに苦労しました。

そんな中で、音楽やサッカーなどの自分の好きなものを通して少しずつ打ち解けていくことができ、最終的には色々な国からきた他の寮生や現地から通う生徒たちとも仲良くなれたと思います。

大学受験では、チューターや各教科の先生、ガーディアンなど、多くの人々の助けのおかげで、幸運にも自分の第一希望の大学からオファーをもらうことができました。 A-levelに関しても自分の場合は数学、物理、化学の3教科に集中することができたため、そこまで苦労することはなかったように感じます。今年の5月と6月に受けた試験でも手応えがありました。

この二年間を通して、文化や思想の違いで驚いたり考えされられたりするようなことが多くありましたが、自分と他者との違いを受け入れ、理解することの大切さを実感できたと思います。

大学入学後は、自分の興味がある物理の分野をさらに深く理解し、成長できるように努力していきたいと思います。また、このような大きなチャンスを掴む機会を与えてくだっさたTazaki財団に改めて感謝を伝えたいと思います。