ついにフライトの日が目前に迫ってきました。新たな環境への期待と不安、そして今の生活への寂しさを感じながら、やっと留学をする実感が湧いてきたという感じで毎日を過ごしています。
私は小さい頃から読書が大好きで、最初に海外に興味を持ったきっかけも外国を舞台にしたいろいろな小説だった気がします。漠然と留学をしたいと思っていた私がイギリスに興味を持ったのも一冊の本がきっかけでした。それは私の大好きな小説『指輪物語』の作者トールキン教授の伝記で、そこに描かれていた大学時代の学びや友人たちとの交わり、また教授になってからの生き方(彼はオックスフォード大学で学び、のちに同大学の言語学などの教授となっています)は私を大きく刺激し、イギリスの学びの環境へ憧れを持つようになりました。その後中学三年生のときたまたまTazaki財団のことを知り、その時からぜひ応募したいと考えていました。そして本当に奨学生に選んでいただくことができ、本当に幸運ですしとても嬉しく思っています。
今このように振り返ってみると、たかが17年ですが偶然の出会いや大好きなことに関わる出会いが私の生き方に大きく影響を与えたのだなと感じます。そしてそれはイギリスへ行ってからもそうだと思います。今までと違う文化や価値観との出会い、人との出会い、また興味のあることを追求する中での出会いが私を大きく変えることになると思います。私は良い意味でも悪い意味でも興味の幅が広い人間です。例えば地質学や天文学などの自然科学や言語や考古学などの人文学、美術や演劇などの芸術など多岐にわたって興味を持ってしまうせいで、将来どうしていくべきかまだわかりません。そのために不安を感じることもありますが、だからこそこれからのイギリスでの生活の中で様々な刺激を受けることは私の人生に大きく影響を与えてくれると思います。上に挙げたようなことはもちろん、その他のことにも面白そうだなと思ったら積極的にやってみるようにして、自分の生き方を模索していきたいと思います。
留学生活には今はわからないような辛く大変なこともたくさんあると思いますが、このような貴重な機会に感謝しながら、楽しんで過ごしていきたいと思います。