お知らせ

Fさん(女生徒)都立両国高等学校出身

新しいスタートラインへ

Christ’s Hospitalでの最後の半年間は激動の時間でした。

Lent Term
クリスマス休暇の後、ロックダウン中の学校に戻りました。 学校に戻ってきたのは留学生とキーワーカーの子供のみで、全学年を通して80人程度しかいなかったので、元より広大なChrist’s Hospitalの敷地がさらに広く感じられました。 週一回の抗原検査をし、敷地内に住んでいる先生方とは対面で授業が行われました。
成績の決められ方などがわからないまま学期が始まりましたが、まずはハーフタームの休暇までにシリバスの内容が終わるように学習を進めました。
特に記憶に残っているのは物理の実験で、対面で参加している生徒が実験を行い、データを共有してレポートを完成させました。 ハーフターム直後に政府の発表があり、学校内でテストが行われ、先生方がA levelの成績を決めることになりました。
Lent Termも残り3週間となったところでロックダウンの規制が解除され、学校も再開されました。
Summer Termに行われることになった試験については政府から詳細が発表されず、少し混乱もありましたが、シリバスの内容も終わっていたので、過去問題などで試験の対策をすることに集中しました。
最後の2週にはA levelに向けての試験的なテストもあり、9月ぶりのテストに緊張したものの、Summer Termに向けてイースター休暇中に何をすればいいかの良い指標になったと思います。

イースター休暇
休暇の間に試験の詳細が発表され、試験への準備に集中することができました。 気温は低いままでしたが、勉強の合間にはホストファミリーとバーベキューをしたり、散歩に行ったりと冬よりも明るい天候を楽しむこともできました。

Summer Term前半
Christ’s Hospitalでの最後の学期が始まり、同時にA levelの成績に向けた試験も始まりました。
試験は各1時間で授業時間内に各教科週一回、教室で行われました。
例年のように日程がもっと前から発表されていたわけではないので、一つの試験が終わったら次の試験の準備をし、6週間を過ごしました。
試験が終わった後、ダイニングホールへの行進が復活しました。
ハーフターム前にはSpeech Dayもあり、試験が終わった達成感を味わうことができました。

ハーフターム
ハーフタームはホストファミリーと過ごす最後の休暇で、暖かくなった天候の中、バーベキューをしたり、海辺に出かけたりと勉強のことを考えることなく楽しむことができました。
1週間リラックスすることができ、試験後の疲労困憊から完全に回復することができました。

Summer Term後半
ハーフターム後は2週間自由にできる時間と1週間のレクチャー、1週間の卒業に向けての行事がありました。
試験勉強をする必要がなかったので、今まで以上に友達と過ごす時間ができました。 これまで話したことのない人とも知り合う機会ができ、Christ’s Hospitalでの残された時間を楽しみました。
卒業パーティーの1週間前に一つ下の学年でコロナウイルスの学校内感染があり、一時は卒業パーティーができないかもしれないという噂も立ちましたが、全員がパーティーまでの毎日抗原検査をすることを条件に予定通り行うことができました。
今までは学年内でも複数のSocial Bubbleとして濃厚接触が無いように扱われていましたが、卒業パーティーが始まった瞬間から政府のガイドライン通り、1学年が1つのSocial Bubbleとして扱われ、Christ’s Hospitalでの最後の24時間はとても楽しかったです。
パーティーの後は日の出を見に行き、卒業式も感動的でした。
卒業式の直後、フライトのためにすぐに学校を出ましたが、空港までの車の中では涙が止まりませんでした。

帰国後
約1年ぶりに帰国した後は6日間のホテル隔離と8日間の自宅での自主隔離が待っていました。
フライト前も含め4回のPCR検査と計14日間の隔離の後、久しぶりの日本での生活を満喫することができました。
8月10日の結果発表はこれまでに無いほど緊張しましたが、無事に第一志望のSt Andrews大学に合格することができました。

改めて、田崎さんを始めTazaki財団の皆様、Christ’s Hospitalの先生方、サポートスタッフ、友人、ホストファミリー、ガーディアン、家族からの全てのサポートに感謝しています。
Christ’s Hospitalでの2年間は、予想外の出来事も多く、制限もありましたが、自分のできる限り楽しむことができました。
これからの大学生活も臨機応変に対応し、悔いなく楽しみたいです。