折り返し地点を越えて
8月下旬に渡英し、学校に戻ってから寮で2週間の隔離期間を過ごしました。
(隔離期間はイギリス政府からは要請されていませんが、試験勉強と寮生活に再度慣れるために行いました。)
隔離期間中の寮がGreacians East(Year 13の寮)だったため、1年間過ごす予定の部屋に隔離期間から滞在できました。
Michaelmas Termの2週目にPrediction Gradeが決まる試験があったので、隔離期間はさまざまなアクティビティーに参加しながら、試験に向けてASの過去問題や教科書の練習問題などを何度も解き直しました。
隔離期間終了後はMichaelmas Termが始まり、友人達とも半年ぶりに再会しました。Year 13は寮の中でPodごとに6~10人のグループに分かれ、その他と濃厚接触せずに、せきや熱などの症状があればグループごと隔離することになっています。
(政府のガイドラインでは1学年を同じSocial Bubbleとして扱うことが推奨されています。)
制服もマーチングもない、例年とは変わった形でのスタートとなりましたが、マスク着用や校内全域一方通行などの対策が取られており、また学校に検査機も導入されたおかげで、安心して学業に集中できました。
Michaelmas Termが始まるとすぐに、10月にEarly Application(Oxbridge、MedicineのUCAS締め切り)のためにUCASの最終準備が始まります。学部は経済学部、経済学と情報工学のJoint Degree、数学的&計量経済学部で5校に出願しました。
経済学と情報工学のJoint Degreeがある大学は少なく、他は経済学中心で、データサイエンスや数学寄りの内容を多く学べる大学を選びました。
Prediction Gradeは目指していたGradeに達成することができました。
UCASに提出するPersonal Statementも経済の先生やチューターの先生と何度も相談し磨き上げ、納得ができる4000字になったと思います。難しかったのは、自分がどのような面で他の応募者とは違うのかをアピールすることでした。
特に今年はサマースクールやワークエクスペリエンスができず、オンラインコースや読書が主となってしまったため、本やオンラインコースにたどり着いた過程や、その経験からどのような細かい分野に興味を持ったかなどを中心に書きました。
また、Personal Statementは大学ごとではなく1つしか書けないので、経済学と情報工学のバランスを取りつつ、経済学部のみに出願する大学からもオファーをもらえるよう、決まった文字数の中でできるだけ両方の内容を濃くするのが大変でした。
Personal Statementの作成は今までの経験や自分に何ができるかなどを深く考えるいい機会になりました。
ケンブリッジ経済学部のAdmission Testは数学とエッセイ各1時間で、数学は特に問題なかったものの、エッセイは授業でこれから習う範囲の内容がテーマで、いかに今まで習ってきた用語などを使いながら論理的に考えられるかを試されました。
面接はオンラインで行われましたが技術面は特に問題なく、また出願したカレッジの生徒と面接直前に話すこともでき、良い緊張感を保ちつつリラックスして臨めました。結果の通知は1月下旬頃になるそうです。
面接の練習は、他校の先生と1回、ガーディアンの会社の方と2回、経済の先生とケンブリッジで経済の博士号を修了している方と1回の計4回行いました。
ネット上にも質問集などのリソースはありますが、実際に会話することによって、その場で論理的に考えアウトプットをする感覚を掴むことができました。
手厚いサポートを受けることができ、効率的、効果的に準備することができました。
例年と違い、学校内でも普段通りに実施できないことは多々ありますが、毎週土曜日にはケーキコンテストやクイズ大会などが寮で行われ、忙しく、ストレスの多いMichaelmas Termも楽しく過ごしました。
Personal Statement、Admission Test、面接などの不安や緊張でうまくいかないときも、ホストファミリーや先生方が励ましてくださり、ベストの状態を保てるように落ち着いて行動できました。
各教科、だんだんと教科書の残りの内容が少なくなり、A levelsまでの残り時間の少なさを感じます。Michaelmas Termは大学出願のためにかなりの時間を費やし、結果を待つもどかしさも経験しました。
幸いにも5校中3校からオファーが届き、少し安心しています。
Lent Termは残念なことにハーフターム後までオンラインとなってしまい、A levelsの試験も無くなってしまいました。Lent Termの前半は学校に滞在できることが決まったので、最終的な成績の決め方など、未だに政府から発表されていないこともありますが、学業に集中し、オンラインレッスンでも常に知識やテクニックなどの面で上を目指したいと思います。
Christ’s Hospitalでの学生生活を始めてから1年4ヶ月が経過し、渡英前は遠く感じていた大学出願を終えました。
このような状況下でもサポートしてくださったChrist’s Hospitalの先生方、ホストファミリー、ガーディアン、そして田崎さんはじめTazaki財団の皆様への感謝を示せるように、Christ’s Hospitalでの残り半年を悔いなく楽しみたいです。
CHではイギリス政府のガイドラインに沿って様々な感染対策を取る予定なので、渡英後には制服を着ないなど昨年度とは全く違った生活になるとは思いますが、そこでも臨機応変に対応し、受験に向けて集中できるよう注力したいと思います。