12月に入り、学校で最高学年としての初めてのタームを終えました。振り返るとA levelの教科の勉強だけでなく、コースワークや大学受験のための準備、それに加えピアノコンサートもあり、とても忙しいタームでした。限られた時間をどのように使うのかが大変でしたが、プライオリティを考えながら、最大限、日々の生活を充実させることができたと思っています。
その中でも私が特に力を入れていたのがLaw Societyを部長として毎週まとめることです。主に法学部志望の生徒が集まり、毎回法律に関するトピックを決めて質の高い議論をしています。9月には、アメリカのアラバマ州で可決され様々な地域で波紋を呼んだ「人命保護法」についてのプレゼンテーションをし、様々な視点からのディスカッションをしました。メンバーの間で、人権をどのようにとらえるかについてそれぞれの意見がぶつかり、とても熱いディスカッションになりました。論争の過程で、哲学的な立場の違い、男女の間での立場の違いなどが鮮明になることがあり、大変興味深く感じました。また、日本では問題にならないのに、欧米で争点になる問題の背景には、宗教とアイデンティティの問題が存在するということも感じました。
社会の土台を作る法律は人々のディスカッションを通して吟味されることが重要だと思います。だからこそLaw societyはたくさんの学びと成長の場になっています。また個人的にディスカッションを導く能力やプレゼンテーションのスキルを深めることもできました。1月には部のメンバーで家庭内虐待を受けた妻が夫を殺害した刑事事件の模擬裁判をやる予定です。弁護側がいかに妻の行動を自己防衛として説得力をもって正当化できるかがカギになってくる興味深い事件なので楽しみです。
冬休みにはスコットランドに来て2回目のクリスマスを迎えました。ホストファミリーと伝統的でにぎやかなクリスマスを過ごすことができ、とても心が温まりました。次のタームからは6月にあるA Levelの試験に向けて本格的な準備が始まります。私を応援してくださる全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに全力で努力を続けていきたいと思います。ありがとうございます。