お知らせ

【Christ's Hospital】 Yさん(男生徒・都立小石川中等教育学校出身)

イギリスに来てから9か月以上たち、生活面勉強面ともに大きな問題なく、より適応できてきていると実感しています。今回の報告書では、主にLent Term(1月~4月)で前学期と変わったことなどについて言及したいと思います。

まず、学習面では、授業のほかに来年度の大学アプライに向けての準備が必要とされ始めました。具体的には、試験の過程上、自分の志望作文(いわゆるPersonal Statement)や適性検査、面接に向けてです。特に昨学期には、読書に重点が置かれていました。本を読むだけではなく、読み終わった後に、要約し自分の考えと比較したり、チューターの先生と内容を議論します。時間と労力がかかる分、これらを通じて、より深く理解できたり、考えを発展することができたと思います。個人的には、英語でアカデミックな本を読むのは、知らない単語や表現などと特に多く遭遇するので、辞書を片手にしながらも、読み進めるのが難しかったですが、多くの本を読んで様々な思想やその局面をもっと理解していきたいと思っています。

生活面では、イギリスで初めての冬を経験しました。私が滞在しているイギリス南部では、冬でも夏と変わらず相変わらずどんよりとした天気がつづきました。快晴はかなり稀で、雨の降りそうな天気が続く感じです。それでも3月にはロシアからの寒波の影響で、雪がふり、気温は氷点下に達する日もかなりありました。イギリスでは空調設備があまり一般的ではないので、温度調整が手動の窓かヒーターでしかできません。それでも寒いときは、寮ではヒーターを追加したり毛布を使って寒さをしのぎました。日本とは違う冬の過ごし方を楽しめました。また、昨学期には、持久走大会やアカペラ、演劇の寮対抗のイベントがありました。持久走大会では、学校のラグビーピッチを約1周回するだけで4kmと改めて学校のおおきさに驚かされたのと同時に、雨のせいで芝が泥まみれで障害物競走のように走りづらかったです。私の寮は優勝し、先生からドミノピザをおごってもらうなどとても盛り上がりました。

これらのイベントのおかげもあってか、学校生活はとても充実していると感じています。ただ、それと同時に改善するべき点も多く見つかった期間だと思います。特にコミュニケーション面では、折角ある話題で盛り上がっても、自分の表現に限界があるがために、うまく感情を共有できなかったり、相手の使う英語、特に形容詞やスラングが理解できなかったことが多々ありました。より多くの場数を踏むことで改善されていくと思うので、今学期はディベートのアクティブに入るなど積極的に与えられた機会を活用していきたいと思います。

これからさらに各科目で習う内容も難しくなってきたり、大學へ入るための重要な時期に入ると思いますが、この環境に感謝しつつ、より一層努めていきたいと思っています。