お知らせ

Mさん(University College London , Social sciences with data science / Fettes college 出身)

 Fettesの仲間達や日本の友達と旅行をしたり、田崎財団の報告会に行ったりと、有意義な夏を過ごし、9月から無事UCLの1年生になりました。ロンドンに来る前は、大都会の生活への不安も少しありましたが、ソサエティー(日本でいうサークル)や寮、コースで素敵な友達が沢山でき、毎日凄く楽しく過ごしています。今回のレポートでは、ロンドンの大学生活と、学習について書いていきます。

 <生活面>
 9月末にイギリスに帰り、早速寮に入りました。シンガポール人、マレーシア人、ベトナム人、東ヨーロッパ人など、今まではあまり会ったことのないバックグラウンドを持つ人が多く、同じ留学生として、また、Fettesの経験が活きて、何の不安もなく自然と新しい環境に入っていくことができました。大学が始まり1週目はフレッシャーズウィークという新入生のためのソサエティー見学や、オリエンテーション、ナイトクラブイベント、ボートパーティーなどがありました。初めは、少しでも多く友達を作りたいという気持ちから沢山イベントに参加したり、色々な人に話しかけたりしました。しかし、全員と同じような会話を繰り返しているうちに凄く疲れてしまいました。その時痛感したことは、無理しなくて良い、ということです。イベントについては、本当に好きなものに行くのが一番だと思いました。同じような悩みがあったFettesの友達から、自分が好きな場所に行けば同じものが好きな友達に会えたり、もっとリラックスして楽しめたりするから自分らしくいれば大丈夫と言ってもらい、私は本当に好きな音楽系のソサエティーやボートパーティーに行き、凄く楽しかったです。初めはどうしても周りと比べて、自分ももっとこうしなきゃ、と思ってしまいがちですが、人それぞれで、自分のペースで居場所を作っていくことが大切だと思います。
授業が始まってからも日ごろから外に出て仲良くなった色々な友達と勉強をしたり、ご飯を食べに行ったり作ったり、観光名所や美術館に沢山行ったりして、充実した生活を過ごしました。UCLからは色々な素敵な場所に行きやすく、歩いても沢山の場所に行くことができるため、夜景を友達と見に毎週末歩いています。Fettesの高校生活があったからこその自信や経験が、今の自分にすごくポジティブにつながっていて、高校から渡英させていただいた有難みを強く感じています。ロンドンに来る前は安全面や都市での生活に不安も少しありましたが、今は便利で楽しくやることが尽きないロンドンの大学に来ることができ、心の底から良かったと思っています。11月末にはジャズソサエティーでコンサートをし、ソロでも演奏をしました。また、日本ソサエティーの1年生の役員にも選んでいただき、UCL生のキャリアサポートを主に運営に貢献できるよう頑張っています。新しい生活が始まったとともに、挑戦も躊躇なくでき、すごく良かったです。UCLの日本ソサエティーは大きく、日本語のレッスンを外国人向けに提供したり、様々な企業やエージェントがキャリアイベントをしに来たり、凄く活発です。せっかく留学に来たなら日本人以外と交流した方が良いという意見もあり、日本人の多い大学に入っても、私の場合は気が付いたら日本人以外のコミュニティーに入っているパターンが多かったです。それでも、日本ソサエティーで沢山の素敵な友達ができ、他のコミュニティーと並行して日本人とも仲良くなると大切な居場所が一つ増えるという面で凄く良いことだと思いました。高校を卒業してもロンドンにいたり、旅行でロンドンに来るたびに声をかけくれたりするFettesの友達とよく遊んでいて、それが日々の楽しみにもつながっているため、改めてFettesで築いた人脈の重要性を実感しています。これからも今自分の周りにいる人たちを大切にし、日々楽しく生活していきたいです。

<学習面>
私は、初めは社会学を取っていましたが、あまり数学の要素がなく、今までAレベルの数学や発展数学で積み重ねてきたものが自分から消えている感覚がありました。環境や学習形式が大きく変化し、周りでも本当に自分にこのコースがあっているかということを悩んでいる友達が多かったです。取っていた科目から新しいことを得ている感覚がなかったことと、数学の要素を増やすために、コースの担当の方と相談した結果、社会学とデータサイエンス(Social Sciences with Data Science)というコースに変え、今はコーディングなどの理系科目も同時に勉強しています。社会問題をデータサイエンスと文系の2つの視点から分析し、解決していくプロセスがすごく楽しいです。科目は1ターム4つごとで、今年は、社会学、経済、データサイエンス、リサーチメソッドなどを学習しており、試験はエッセイベースで4月から5月で大きな試験があります。経済はAレベルと被る内容が多く、社会学も地理でやった内容がすごく活きています。初めは、Aレベルと違うエッセイの書き方など慣れない部分もありましたが、徐々に感覚をつかんできていると思います。授業は、高校時代よりも少なく、毎日2から4時間程です。課題で読む資料の量がすごく多く、自分で管理して勉強していかなければ簡単に怠けることができてしまうため、自己管理をしっかりして、最後のテストでは一番上のランクを取ることができるよう頑張ります。

大学に入って凄く感じた事は高校からイギリス留学をすることができたことの有難さです。そのおかげで、精神的にも、学習面も、生活面も、凄く救われていて、高校時代をイギリスで過ごしたかどうかがとても大きな違いを生み出すということを実感しています。だからこそ、田崎財団の皆様に感謝の気持ちで一杯です。また、ロンドンの大学だからできることもすごく沢山あり、これからも自分らしく学習面も生活面も充実した大学生活を送れるよう頑張ります。
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