お知らせ

Iさん(Imperial College London, Theoretical Physics / Fettes college出身)

 半年以上ぶりのレポートとなるので、本レポートでは春タームと夏タームについて、時系列を追って、書いていこうと思います。

 春タームは1週目から、大学で初めての試験がありました。試験後は全く手応えがなく、準備不足が甚だしかったですが、勉強時間そして勉強の仕方を見直すいい機会になりました。授業や実験などは秋タームとほぼ同じルーティーンで行われたため、特に新しいことに適応する必要もなく、勉強面では比較的穏やかなタームでした。3月に入り、少しずつ暖かくなってくると、毎年恒例のサッカーの大きな試合が2つありました。1つはロンドンヴァーシティと呼ばれるICLとLSE のスポーツチームが対戦をするもので、それぞれの母校愛のぶつかり合いがとても印象的でした。もう1つは大学内で行われる、医学部のスポーツチームと医学部以外のスポーツチームが対戦するもので、この試合で決めたゴールの喜びは今でも鮮明に蘇ってきます。久しぶりにスポーツの大会の臨場感を味わえた中での両試合の勝利は、コロナウイルスの影響で、あまりスポーツに打ち込めなかった高校時代の鬱憤を晴らすいい機会でした。大学関連以外でも、有名なコメディアンのショーを見にいったり、大学近くのRoyal Albert Hallでサーカスを見たりと、ロンドンならではの経験をしました。

 1ヶ月ほどの春休みの序盤は、スペインとフランスに旅行に行き、その後はテスト勉強に打ち込む日々でした。夏タームは主に学年末試験とプロジェクトを行うタームでした。春タームに行われた試験の教訓を踏まえて準備をしてきた甲斐あって、今回の試験は以前よりうまく行った感覚でした。試験勉強に並行して、様々なプロジェクトを進める必要があったので、先の予定を見据えて一つ一つタスクを消化していくような感覚でした。授業に行って、それを理解して、問題演習をすることを繰り返していた、最初の2タームとは違い、自分たちがやりたいことを自分たちのやり方で進めていくことができたため、とても自由度が高い印象でした。

 全体を通して、大学のターム中はインテンシティが高く、いい意味で忙しく、充実しています。高校に比べて長期休暇が長い分、それを生かすも殺すも自分次第ですが、リラックスする時間と有意義なことをする時間のバランスを取って、3ヶ月の夏休みを過ごしていきたいと思います。

 渡英3年目を終え、英国留学の折り返し地点を迎えました。改めて、これまでご支援いただいている財団の皆様に御礼申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。