お知らせ

Aさん(Durham University, Natural Sciences / Christ's Hospital出身)

あっという間に時が過ぎ大学一年目が終わりました。より多くの事を経験し成長出来た一年でした。今回のレポートでは2−3学期また夏休暇で経験したことを共有できればと思います。

学業面では大学の授業スタイルに慣れてましたが、2学期はレポートやエッセイの提出が多く忙しい日々が続きました。A-levelではエッセイ科目を取っておらず、自分に出来るか不安でしたが友達に相談したりIELTSで学んだWritingの教材が役に立ったりしました。3学期は授業が無く、Assessmentsに向けての準備がメインになりました。Natural Sciences だからこそ、各学科の異なる試験スタイルを経験することができとても興味深かったです。Biologyはエッセイ中心で何個かのお題の中で3つの質問を選び答えて行く形になりました。オープンブック24時間試験でインターネットや授業授業ノートを自由に使ってよく、24時間以内に授業内容よりさらに発展した答えや論文について書かなければならず資料集めのスキルも問われました。一方、Earth Sciencesでは実際に試験室で配布された岩や化石を観察し、そこから読み解ける過去の出来事や環境について時間内に書いていきました。2年目からは勉強またSocietyなどでより忙しくなる中、論文や興味のある文献を読むことが疎かにせず、より効率的に時間を使えるようになりたいと思います。

生活面では、友達ともより親しくなりとても充実した日々を過ごしました。Easter Holidayに向けて友達グループと旅行の計画をたて一人一人が行きたい旅行先のプレゼンテーションを作り発表し投票し合うなどして準備万端でイタリア・スペインに旅立ちました。9人という大人数での旅行でしたが、楽しんだのももちろん私に取ってそれぞれの生活スタイルや価値観の多様性に気づき、話し合い共有することの楽しさを実感できました。また、Durhamでも休暇中に友達同士で夕飯を作り合い、それぞれの友達が家庭料理や生まれた国の伝統料理を振る舞ってくれ新しい味と発見の毎日でした。Societyでも、Durham Botanic Gardenでボランティアを初めサボテンの世話やガーデナーとオーストラリアから来た木を植えたりなど新鮮な体験をすることができました。

この一年で一番の成長につながったことは、Laidlaw Foundation のScholarshipを取り、夏期研究プロジェクトを行ったことです。Laidlaw財団は世界中の大学と提携し、毎年各大学から25人にLeadership Training,夏休み中の研究プロジェクトの支援また2年目の夏休みには海外のNGOまたは非営利団体でのSummer Placement の援助をしてくれます。今年は、私はDurham大学の生態学の教授のもとで主に自然保全をテーマにした研究を行いました。例えば、減少傾向にある野花の草原の最適な導入、保全の仕方やどの野花が気候変動に対しても育つことが出来るのかまた、Durham地区に取ってどのような自然保護が最適かなどをテーマに研究していきました。Durhamを歩き周りながら植生調査をしたり、大量の野花のタネを実験ように植えたり、文献を読み込んだりなど忙しい中で精神的にも身体的にも自分の限界に挑戦することができました。実際の大学のラボでフルタイムで働けることはとても新鮮で、教授やPhDの生徒達と話し合う機会が多く研究職のキャリアを考えるに当たってとてもいい経験になりました。。また、私の理想とするリーダーを見つけられたのも大きな発見です。現在、私のSupervisorとしてサポートしてくれている、生態学の教授のように幅広い知識があり自身のアイデアまた人脈を相手のために躊躇いもなく共有し、自然への熱い情熱いもつような人になって行きたいと思いました。2年目の夏は、できればイギリスで得た自然保護の知識を生かしながら、日本に帰って日本の自然問題また保全の現状を実際の現場で働きながら知ることができればと思っています。

今まで私の理想、将来の目標と現在の自分の格差に愕然としたり、このままでいいのかと劣等感を感じることが多くありました。この大学一年またこの夏を通して、その格差を少しずつ埋められて行っていると感じています。しかし、まだまだ理想の自分と現在の私には大きな差があります。このギャップを埋められますよう大学2年目も私なりに全力で進んで行けたらと思します。このように、たくさんの機会に恵まれ、挑戦し続けられるのもTazaki財団の皆様また家族のおかげです。どうぞこれからも応援をよろしくお願いします。