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Yさん(University College London , Economics / Christ's Hospital出身)

昨年度は、コロナウィルスの感染状況を踏まえイギリスに戻らず、日本からリモートで大学の授業に参加したり、キャリアイベントを通じて興味を持った金融業界への就職活動を行ったりしていました。今回のレポートでは、主にその昨年度行った就職活動と今年度9月以降のイギリスでの生活について、報告したいと思います。

金融業界への就職活動は、まずpenultimate yearの夏休みに長期インターンシップを行い、問題なく全うすることで、内定をもらうのが一般的です。そして、インターンシップのオファーを得るためには、大学1年生時に企業のspring week(春休みに行われる一週間程のワークショップ)や関連するアルバイトなどを行うのが、通年推奨されています。

私の場合、当時ロンドンでロックダウンの終わりが見えず、そのような社会経験を積むのが難しかったため、日本で代わりに企業の夏季ワークショップや新規事業立案のインターンシップに参加しました。
そして、就職活動自体は、ネットワーキングで知り合った先輩の話を参考に進め、今夏にはある金融機関で10週間のインターンシップをすることになり、実際に社員がこなす業務に挑戦することができました。インターシップを通じて、この業界は私の将来の目標を実現できる最適な環境の1つだと認識することができたのみならず、自身の現状を知ることで今後の課題を把握することができ、大変貴重な経験となりました。

私は、9月中旬に16カ月ぶりに渡英しました。当時の入国の規則により、10日間の自粛を自宅であるUniversity of Londonの学生寮で行ったものの、食事は毎食部屋に届けられ、外出が禁じられるなど厳しい独自のルールが課せられていました。また大学では、入館時にマスク着用が義務付けられたり、定期的なLFTが勧められたりと様々な感染防止策があります。
ただ、それらの自律のおかげかイングランドでは、7月以降コロナウィルスに関するルールがほぼなくなっており、街中ではマスクをつけている人がほとんどいないほど以前の生活が戻ってきています。安心して大学生活が送られることを喜ばしく思うと同時に、16カ月前の状況を考慮すると、その前向きな姿勢に大変感心しました。

昨年度は、多くの方がより苦労されていた中で、渡英することができず、慮外ながら歯痒い1年を過ごしました。そして、2021年9月から私は大学3年生に進級し、5年間の留学生活も最後の年となりました。改めてこの恵まれた環境で学べることに感謝しつつ、最後の1年後悔することがないよう、精一杯励みたいと思います。

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エリザベス女王陛下も参加する競馬イベントBritish Champions Dayでの写真
(2021年10月16日撮影)

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UCL内にあるコロナウィルス対策に関するポスター(2021年10月20日撮影)