お知らせ

Tさん(University College London , Mathematical Computation / Christ's Hospital 出身)

先日(2022年9月8日)、エリザベス女王が亡くなられました。あまりにも大きな出来事だったので、今回の報告書では実際にロンドンで自分が体験したことと合わせて報告書にしたいと思います。

イギリスでは、9月6日にジョンソン氏に代わり、トラス氏が首相になりました。この任命のタイミングでエリザベス女王はトラス氏を首相に任命するため公の場に姿を見せていました。この時はいたって健康な姿を見せていたため、9月8日のニュースは多くの人にとって驚きでした。このニュースが流れた時間、僕は仕事をしており、休憩に入っていた同僚が慌てて知らせに来ました。一緒に聞いていた他の同僚は信じるまでに時間がかかっていました。その日の夜、仕事終わりに少し外を歩きましたが、町に大きな変化はありませんでした。次の日、9月9日の金曜日は色々と動きのある一日となりました。僕は仕事だったため、見に行くことはできませんでしたが、イギリス王室が避暑地からバッキンガム宮殿に急遽お戻りになり、新国王になられるチャールズ三世が姿をお見せになりました。沿道にいる市民と握手を交わす映像を見た方も多いと思います。また、バッキンガム宮殿の隣の公演では、兵士が空砲を撃つ儀式なども行われました。僕はこの映像を見に行った友達から見せてもらいましたが、とにかくすごい人の数でした。この日は訃報から一夜明けて、無料の新聞が駅で配られていたので一部いただきました。

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内容は28ページあり、今回起こったこと、今後のこと、そしてエリザベス女王の歴史について多くの内容が詰っていました。

9月10日の土曜日、この日は休みだったのでロンドンの街の様子を見に色々と歩き回ってみました。特に町が静かだったり、皆が黒い服を着ていたりなどということはなく、いつも通りでした。コベントガーデンやレスタースクエア、ピカデリーサーカス、トラファルガー広場といった繁華街を歩きましたが、特に垂れ幕があったりすることもなく、女王の訃報を感じるものはなにもありませんでした。唯一見つけたのがお店の電光掲示板に女王の訃報を伝えているところくらいでした。

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今回一番見に行きたかったのはバッキンガム宮殿です。結論から言うと、とにかくすごい人の数でした。観光地ということもあり、平時から人の数は多いのですが、さらにすごかったです。

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左はコロナ禍でほとんど誰もいないときのバッキンガム宮殿前の道路で、右が今回の写真です。なぜこんなに規制がかけられ、人が詰めかけているかを説明します。

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Google mapから地図を持ってきましたが、この「ザ・マル」と書いてあるのがバッキンガム宮殿前の道路です。そして赤丸がついているのが僕が写真を撮った位置です。赤丸の上にランカスターハウスという名前の建物がありますが、ここが現在の王族の家です。なので、チャールズ三世を含めた全員がここに住んでいます。ただ、儀式などはバッキンガム宮殿で行われるため、彼らは車でこの二か所を移動します(2,3分です)。もちろん追悼がメインの目的ですが、その姿を一目見ようと、多くの人が押し寄せているのです。ただし、当然ながらスケジュールなどは一切伏せられているため、ずっと立って待っているしかなく、僕は今回3時間ほどいて、首相が移動するのを見ることができました(本当に首相だったのかはよくわかりませんでしたが、周りがそう言っていたので見たことにします)。このようにバッキンガム宮殿周りは規制されているため、宮殿前まで行くことはできませんでした。また、この道路の沿道には、エリザベス一世と、ジョージ6世の銅像があり、そこにも多くのお花が手向けられていました。

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9月10日現在までの状況をレポートにしてみました。今後、葬儀や戴冠式が行われるため、その話も追記できればと思います。