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Tさん(University College London , Mathematical Computation / Christ's Hospital 出身)

今回のレポートでは大学の一年目が終わり、寮を出た後の住居についての詳しい話をしようと思います。6段落目にどういった選択肢があるのかなどをまとめました。 ※このレポートに書いてあることはあくまで僕自身の経験であり考えです

1.大学入学前までに考えていたこと
A levelを勉強していた時期、受験大学を決めるためにいくつかの大学の説明会やオープンキャンパスに参加しました。その際、どこの大学でも住居についての説明があり、どの大学も共通して一年目は入寮を保証してくれ(期限までに申し込めば、新一年生に優先して部屋をあてがってくれる)、二年目からは寮を出る学生が多いという話を聞いていました。実際に通っている学生の話を聞くと、実家から通えない学生は、イギリスに住んでいる学生も含めて友達と2~5人でルームシェアをする人が多いとのことでした。そういった話を聞いた僕は、二年目からは寮を出て友達とルームシェアするのが大学生にとっては当然だと思っていました。

2.大学入学後(一年目)
僕は結果としてUCLに入学し、UCLの母体である組織、UOLの運営する寮に入寮しました(UCL{University College London}はUOL{University Of London}の一部)。この寮はすごく住み心地の良い寮でしたが、上に書いたように二年目以降は友達とルームシェアをする以外ないと思いこんでいたため、一年で出ることを決めていました。冬休みが始まる少し前くらいから仲の良い学部の友達と二年目からルームシェアをするという話をして、その段階では3,4人でアパートの一室を借りるという計画をしていました。結果としてはコロナが流行り、大学の授業もすべてオンラインになったことで一人しかロンドンに帰ってこないということになり、秋から二人で住むことになりました。基本的にルームシェアを考えている学生が多いので、相手はすぐに見つかると思います。

3.夏休み
僕はコロナの流行にあわせて4月の初めに日本に帰国し、6月の半ばごろにロンドンに戻りました。僕が入っていた寮は6月の末までが契約期間だったので、友達と住む部屋を契約するまでの夏休みの間はどこか短期間住むところを探さなければいけませんでした。そのときになってようやく知ったのですが、イギリスでは少人数でのシェアハウスがとても多いです。シェアハウスに入居する人を募集する専用のサイトもいくつもあります。僕は日本人の知人でシェアハウスの経験が豊富な方に話を聞き、夏休みの間はイギリス人が住んでいるシェアハウスを一つ探して住もうと決めました。ただその時期はコロナでバタバタしていたり、僕の入居が夏休みの間だけという短期間だったりして、なかなかいいシェアハウスが見つからず、結果としてその知人の方が紹介してくれた日本人が大家さんのシェアハウスに入居することになりました。その時住んでいた方は、大家さん(70代日本人女性)、サラリーマン(40代日本人男性)、ヘアドレッサー(20代日本人女性)、ホテルの従業員(40代ルーマニア人女性)でした。このシェアハウスに住んでいた期間はいろいろな話を聞けてとても楽しかったです。また、一年目の寮は食事付きの寮で、台所もついていなかったのでこのシェアハウスでの生活が人生初めての自炊生活となりました。一緒に住んでいる方に料理のアドバイスをもらえたりしてとても助かりました。

4.友達との家探し
秋から住む家を本格的に探し始めたのは夏休みに入ってからでした。というのも、コロナの中、それぞれが住んでいる国ごとに規制の厳しさが違い、誰がロンドンに帰ってくるかが決まっていなかったからです。夏休みに入りようやく決まり、結果的にマレーシアの友達と二人で住むことになりました。お互い不動産会社のホームページなどで条件に合う部屋を探し、電話で候補を絞っていきました。彼は、夏休みの間はロンドンにいなかったので、候補に挙がったいくつかの物件を僕が見に行き、テレビ電話などで彼にも見せて決めました。

5.引っ越し
友達がロンドンに帰ってくるのに合わせて僕も引っ越しをしました。そして、その次の日にwi-fiの業者がやってきてつなげてくれる予定だったのですが、何故かその業者が来ませんでした。wi-fiを契約した会社に電話したところ、(細かい話は省きますが)二週間以内に行くから待ってくれと言われました。しかし、大学のオンライン授業はその三日後から始まったため、僕はwi-fiのあるカフェに通っていました。しかし二週間待ったところ結局技術的な問題でその契約した会社のwi-fiは繋げられないことがわかり、ほかの会社と契約をしました。その他にも住民登録や電気水道会社との手続きなども行い、一か月ほどで引っ越しは落ち着きました。ちなみに引っ越し初日に僕の部屋のカーテンレールが落ちてきましたが、大家さんが無料で直してくれました。僕が一緒に住んでいる友達はとてもいい人で、住んでいる部屋も一年目の寮よりも部屋も広くなったし、キッチンも使いやすいのですごく快適です。友達とも気楽に話せるし勉強の相談などもできるのでとても楽しいです。

6.住居の種類の選択肢(書いてある家賃はあくまでも目安です)
大学一年目は基本的に大学の寮に住むことになります。二年目以降ですが、選択肢は大きく分けて5つあります。
i. 友達とのルームシェア
これに関してはこのレポートを読んでいただければと思います。基本的には2~5人でシェアするのが一般的です。シェアする分家賃も安く、£180~240/週くらいでロンドンのいいところにそれなりの部屋(寮よりは広い)を借りることができます。また、シェアする人数や物件によってはリビング付きのところもこのくらいの家賃で借りることができます。
ii.一人暮らし
一人でアパートを借りて住むという選択肢です。キッチン付きの一室という部屋が多いです。家賃はUCLの周り(電車三駅分くらい)で£260~320/週くらいだと思います。
iii.シェアハウス
ルームメイト募集サイトなどを利用して部屋を探すのが一般的です。電気水道などの手続きを自分でする必要がなかったり、気に入らない物件だったら出て次のシェアハウスに移ることができたりします。家賃も£160~270/週あたりでいろんな種類があります。ただやはり当たりはずれの差も大きく、一緒に住んでいる人が自分と合わなかったり、大家さんから出て行ってほしいと言われたりと、大変なこともあります。それでも、知らない人との交流を通じて得るものはとてもたくさんあると思います。
iv.大学の寮
大学が寮を保証してくれるのは一年目のみですが、二年目以降も住むことはできます。審査がある寮もあります。部屋の空き具合などにもよるようですが、早めに申し込んでおけばそれなりに入寮できるそうです。UCLの場合は寮にも色々と種類があり、大学からの距離や食事がついているかどうか、部屋の広さなどで選ぶことになると思います。家賃は僕が一年目に調べていた時は£230~300/週くらいだったと思います。ただし、寮といっても完全にアパートメントタイプであり、僕は周りの部屋に住んでいる人との交流などはほとんどありませんでした。
v.外部の寮
ロンドンには外部の会社が運営している学生寮がたくさんあります。これらの寮は基本的に申し込めば入寮することができます。こちらもたくさんの種類があり、自分に合ったところを探すのがいいと思います。ただ家賃は高く£350~/週といった感じで、ほかの選択肢に比べると一番高いと思います。大学の寮とも共通して言えることですが、寮の良いところは安全性が高い、注文した荷物を代わりに受け取っておいてくれる、こまごまとした住居関係の手続きが必要ないなどがあります。

7.まとめ
ロンドンでの住居選びには色々な選択肢があります。このレポートに書いてあることはあくまで僕自身の経験であり考えです。自分で調べ、一番合ったものを選ぶことを強くお勧めします。