お知らせ

Nさん(University College London , Linguistics(International Programme) / Kingswood School出身)

2020年9月から2年生に進級し、1年次とは環境が大きく変化しましたが、コロナ禍でもできるだけのことに挑戦していきたいと考えています。今回は、3月からの学校や日常生活についての報告をさせていただきます。

現在の授業について
2020年3月から、新型コロナウイルスの影響によって授業は全てオンライン形式になりました。しかし、4月からすぐにイースター休暇に入ったため1年次の影響はあまりなく、学年末のテストがエッセイの提出に切り替わったのみでした。9月からは2年生となり、1年次にはなかった授業選択を行いました。必修授業に加え、学部内から2つと学部外の授業を2つ自由に選択することができます。私は学部外の授業の一つとして、イタリア語を選択しました。英語以外の言語を学習してみたいという思いと、3年もしくは4年次に控えている留学先にイタリアを考えているため、事前に言語を学んでおきたいと考えたからです。Zoomでの授業のため、物を使ったり動きながら学習できる普段の対面授業に比べ分かりにくい部分もありますが、他の学部の生徒等と交流しながら新しい言語を学ぶのは非常に刺激的です。
また、学部内の授業形態も大きく変化しました。以前は週にレクチャーとチュートリアルが一コマずつありましたが、現在は事前録画されたレクチャーを個人が授業前に視聴し、それについて授業で討論する形になりました。週末にまとめていくつもの授業を視聴する必要があり、その上課題も多く出るため1年次よりも忙しく感じます。大学のキャンパスまで通う必要はなくなりましたが、その分グループワークもほとんどなくなった為、課題は全て個人で行わなくてはなりません。友人たちと共に学習する機会が減り非常に寂しいですが、新型コロナウイルスによる被害が収束するまでZoom等で交流を続けたいと思います。

自炊生活
2年次から寮を変え、以前住んでいたPaddingtonからKentish Townという街に引っ越しました。現在の家は大学の寮ではなく、ロンドン全体の学生が住むことができる学生寮です。その為、以前のように食事がついておらず自分で料理を作って生活しています。近くにいくつかスーパーマーケットがある為買い物はとても便利ですが、授業や課題の合間に自分一人で買い物・料理・家事を行うのは非常に大変でした。日本のように多様なおいしい食材がない為、献立作りが難しく似たような食事が続いてしまうことも多くあります。魚介類は多くが冷凍でしか売っておらず、お肉も薄切り肉などはありません。お米も日本食のスーパーマーケットに行かないと柔らかいお米は売っていないので、食材を集めるだけで時間がかかりました。ですが、コロナ禍のロンドンという特殊な環境で、授業から身の回りのことまで全て自分一人で行った経験はとても貴重で意味のあるものだったと思います。

ロックダウン
ロンドンは春に加え、秋から冬にかけてもロックダウンが行われました。複数名での集会や不要な外出は禁止され、学校も対面授業はなかった為私は買い物以外で外に出ることはほとんどありませんでした。町ではほとんどの人がマスクを着用しており、これまでのイギリスでは考えられない風景が広がっていました。感染者数も日本とは比べものにならないほど多く、陽性反応が出た友人も何人かいた為不安でしたが、できるだけ外出や人との接触を避けながら生活していました。今までは至る所で見かけた観光客もロンドンではあまり見かけず、また私自身もヨーロッパ内を大学生の間に旅行したかったので非常に残念ですが、これから先感染者数が現象し、ロックダウンが解除されることを願っています。