お知らせ

Kさん(男生徒)国立学芸大学附属高等学校出身

渡英から八ヶ月がたった。試験の準備の合間に少しここまでの生活を振り返ろうと思う。
去年のクリスマス休みから、ロックダウンの影響で三ヶ月ほど自分の寮に戻らずにオンライン授業を受けるという生活が三月の終わりまで続いた。具体的にいうと、一ヶ月ほど冬休みがあり、そこから学校には戻ったのち、自分が本来所属している寮ではなく上級学年 (Upper 6th) の寮に滞在しながらオンラインで授業を受けるというかたちだった。ほとんどの生徒は自分の家からまだ帰ってきていない状況だったので、数十人の生徒を一か所に集めて感染対策ということだったのだろう。
このオンライン生活は二ヶ月ほどで終わったのだが、一回自分の寮に教科書を取りに行ったときに、その年季の入った家具や柱が発する匂いに懐かしいと感じてしまい、三ヶ月という時間は意外にも長いと思った。しかし、いったん通常の学校生活が始まると、あっという間に体も順応し、朝早く起きるという自分が最も苦手とすることもできているので、ひとまず安心している。

FettesではだんだんとUpper 6thに向けての説明や準備が進んでいる。Personal statementの下書きをしたり、出願予定の五つの大学を聞かれたり、大学関連のものだけでなく、次のアカデミックイヤーから始まる新しい寮の説明会等、時の流れの早さを感じさせるものばかりだ。
つい最近ルームメイトと、もうすぐで卒業だというようなことを話していたが、大袈裟でなくこの学校を離れる日は刻一刻と迫っている。どこの街で大学生活を送ることになるかわからないので、コロナのせいで難しくなっていた「エジンバラを探索する」というのを新たにやりたいことリストに加えたい。ここではよく生徒が自由がないと愚痴るのを耳にするが、やれることはたくさんあるはずなのだ。次のハーフタームが楽しみである。