お知らせ

Iさん(女生徒)都立日比谷高等学校出身

英国に来て、初めてのタームが終了しました。気づけば、渡英直後に比べると、随分と日も短くなり、スコットランドの厳しい冬の始まりを告げられているように感じます。

Fettesに来てから、強く感じたことが2つあります。

1つ目は、勉強、運動両面において、希望を叶えてくれる環境が整っているということです。小学生の頃から女子サッカーをしてきた私は、サッカーが盛んなイギリスでサッカーをすることを楽しみにこちらに来ましたが、残念なことに、学校での女子サッカーの活動はありませんでした。しかし、諦められなかった私は、サッカーをしたいと学校に伝えたところ、他にも興味のある生徒がいたこともあり、なんと、外部からコーチを招聘し、女子サッカー部が立ち上がりました。まだ週に一回の活動ではありますが、ボールを蹴ることができています。また、ある日食堂に向かう途中にたまたま見上げた星空があまりにも綺麗だったので、そのときに一緒に見ていた友人と、天文部を始めようという話になり、物理の先生に相談してみたところ、その翌週に天文部の活動を開始することができました。精度の高い望遠鏡で、東京とは違う星空を眺めています。

2つ目は、あらゆる設備や道具等が大変豊富なことです。私が選択科目である物理や化学では、実験器具は1人、もしくはペアで行うことができる程整っており、少人数クラス故、先生からほぼマンツーマンの状態で実験のテクニックを教わることができます。また、毎晩照明付きの人工芝グラウンドが開放されているので、1日の終わりにサッカーやホッケー、ラクロスなどをして遊んでいます。

学習面についてですが、現段階では、特に困っていることはなく、順調に進んでいるように思います。内容が少々簡単だと感じた時は、別の教材からの発展的な問題を解いてみたり、数学の大会に挑戦したり、自分のレベルに合わせた勉強ができるよう、サポートしていただいています。

寮生活においては、多国籍な環境の中で、日々たくさんの刺激を受けながら過ごしています。平日の夜には、1時間半の自習時間終了後に、15分間のHouse Prayersという時間があります。BLM 、LGBTQ+、COVID19 など、世界中でホットな話題や、それぞれの国の文化等をテーマに、プレゼンテーションやディスカッションをしたり、ゲームや季節のミニパーティー等のレクリエーション的なものをすることもあり、内容は多岐にわたります。その時間を通して、寮生との交流も深められますし、日本のニュースを見ているだけでは気が付かないような視点や角度から、物事を捉えることができる良い機会になっていると感じます。

今年は、コロナウィルスの影響で、従来と同じような学校生活は送れておりませんが、これからも待ち受けるであろう、楽しい事も辛い事も、英国に留学させていただいているからこそ経験できることだという気持ちで、春タームも引き続き貪欲に頑張っていきたいです。最後になりますが、私の留学を支えてくださっている全ての方々に、心より感謝申し上げます。