お知らせ

Sさん(女生徒)都立日比谷高等学校出身

渡英から約半年が過ぎたと思うと、ただただ時の流れの早さに驚かされます。毎日のActivityでとても忙しかったSherborne Internationalでの8週間と比べ、Christ’s Hospitalでは自分の時間も増え、楽しい毎日を送っています。半年を通して自分の確実な進歩を感じられる面もあれば、まだ自信を持てないこともあり、来タームに向けての課題も見えてきました。

まず、学習に関しては教科によりかなり受ける印象が違います。
Math, Further mathのPure mathについては、今のところはほぼ日本の既習範囲と被っているため、あまり苦労はしていません。もし新しい概念が出てきたとしても、教科書で理解していればそこまで応用的な問題が問われるわけではないので、日本の高校で解いていたような発展的な問題が恋しくなる時もありました。とはいえこれからYear 2の内容に入っていくに従って徐々に難しくなっていくそうなので、気を抜かずに頑張ります。一方Statisticsでは、より言語を使うことが多かったり、電卓の特殊な使い方を一から覚えなくてはならなかったり、少し戸惑うこともありました。
Chemistryに関しては、GCSEの知識がないと授業内に完全に理解できないこともありました。その時にはSherborneで習ったことの復習や、授業外で先生への質問を通して理解を深めました。サポートを求めればいくらでも先生方からの助けが得られるという環境が整っています。
11月まではEconomicsも受けていたのですが、5個のA-levelをやるのは大変だろうということで、先生方と相談しドロップしました。

英語に関しては、人に教えるという経験がとても難しく、しかし同時に役に立ちました。同じ寮にIBのHigher mathをやっている子がいて、日本での数学の学習ペースが速いのを知り私に何度か質問をしに来てくれることがありました。普段は自分の頭の中で(特に数学に関しては)完全に日本語で考えていました。しかし、いざそのプロセスを人に説明するとなると、些細な単語を英語で何というのか知らなかったり、筋道立てるのが日本語と比べて困難に思ったりしました。何度も繰り返すうちに、その子にも逆に助けてもらいながら、自分の考えることをよりクリアに説明できるようになっていくのが、とても楽しかったのを覚えています。

人とコミュニケーションを取るという面では、私が日本にいる時から力を入れてきた音楽がとても助けになっています。学校のオーケストラやアンサンブルに加わることでたくさんの人々と知り合うことができ、多くの発表の機会にも恵まれました。同じ寮の子達がコンサートを聴きに来てくれたり、Music schoolで練習していると「それ何の曲?」と全く話したことのなかった子が話しかけてきてくれたり、ちょっとしたことでも人の輪を広げるきっかけになりました。何か自分の武器になるものを持つことは大切なことだと改めて思いました。
また、先生方からの提案で、ロンドンにあるGuildhall SchoolのJunior courseのオーディションを受け、来タームから毎週土曜日にレッスンやオーケストラ等に参加できることになりました。自分の技術を高めると共に、さらに人の輪を広げられるのをとても楽しみにしています。
全般的にこちらでは芸術に対する意識が日本と比べて高い気がします。実際、ArtやMusic, Dramaも立派なA-levelの教科として認められていて、私もMusicを選択しました。楽典だけではなく、作曲や音楽史、演奏とあらゆる面から音楽を学ばなければならず、なかなか大変です。しかし、時間割の関係でほとんどの授業を一対一で受けさせていただいており、私のペースで、さらに質問もし放題というとても良い環境の中で学ぶことができているので、今後も努力を怠らずに頑張っていきます。