お知らせ

Kさん(女生徒)国立東京学芸大学附属高等学校出身

私がイギリスに関心を持ち始めたのは、小学校低学年の時だ。家族で2週間イギリスのサマースクールに通ったことがきっかけだった。サマースクールに集まった世界中の子供たちとの関わり全てが、新しい発見に満ちていた。そこで出会った友達の1人にスペイン人の女の子がいた。彼女と交流するうちに、私の考え方は日本の文化、環境、歴史に大きく影響を受けていると感じた。日本人同士のコミュニケーションが容易なのは、皆が同じ背景を持っているからだ。同じように、海外の人の背景を理解することが必要だ。

私は今まで、日本人としての価値観の中で暮らしてきた。世界中から留学生を迎えるイギリスに留学することで、様々な人と出会い、文化に触れ、多様な人々と本当の意味でのコミュニケーションを取れるようになりたい。それは私自身の視野を広げることにもつながるだろう。

小学校、中学校、高校では、自分の意見を文章にする機会が多かった。社会で起こっている出来事を知り、それについての自分の考えを言葉にすることが重視されていた。自分の意見だと信じて書いた文章も、新聞やニュースでみる誰かのものの影響を受けていると感じられることもあった。視野が狭く、確固とした自己が確立されていないことをもどかしくも感じた。

これからイギリスで待ち受けている5年間を通し、視野を広げ異なる視座にたった自分自身の価値観を作り上げていきたい。具体的な将来の夢はまだ決まっていないが、世界で何が求められているのか、自分にできることは何か、という問いを常に意識しながら自分自身の道を切り開いていきたい。初心を忘れずに、自分の出し得る限りの力を出し、貪欲に知識を吸収していきたい。可能性は無限大と信じ、旅立とうと思う。

最後になったが、私にこのような素晴らしい機会を与えてくださったTazaki財団の皆様、今まで私を見守ってきてくれた家族、支えてくれた友達、様々な可能性を示してくださった先生方に心から感謝したい。本当にありがとうございました。
行ってきます。