お知らせ

Fさん(女生徒)都立両国高等学校出身

柔軟に対応する

新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響で3月下旬に一時帰国してから、4~5ヶ月が経過しました。
前代未聞の事態に対し、世界中で色々な変化が起こっている間、私個人にも選択をしなければならないことが幾つかありました。

2020/1~2020/3
クリスマス休暇が終わり、IELTSとOxbridgeのアクティビティが始まりました。
IELTSのアクティビティの序盤にリスニングの練習をしました。昨年3月のIELTS受験以降、初めてフルサイズの問題を解き、回答している途中から以前とは違う感覚がありました。イギリスに半年も住んでいれば当然のことではありますが、自然と音声を理解できることに驚き、自分の成長と、常に英語を聞く・話す環境にあることの効果を強く実感しました。
Oxbridgeのアクティビティでは主に志望の学部、カレッジについて調べました。
カレッジを選ぶにあたっては、施設やカレッジにいる志望学部の教職員の専門分野を全てチェックするなど、様々なリサーチを行なっていますが、実際に訪れることができないため、少し難しいと感じています。

各教科の勉強は、少し内容が難しくなったものの、特に問題はなく、授業内容の理解は前学期よりもスムーズだったと思います。
経済では、大学での内容を先に学ぶことができる追加授業も始まり、Lent Termではゲーム理論や計量経済学についての授業がありました。

寮の当番もスムーズに効率よくできるようになり、週末のイベントの企画も積極的に参加できるようになりました。Leave Weekend前のSteeple Chaseというマラソン大会に向けても、毎週日曜日に下級生と走る練習をし、さらに仲を深められたように感じていました。

しかし、そのSteeple Chase当日の昼にYear11(高1)、13(高3)と留学生(帰国の手筈が整うまで)以外はLeave Weekendではなく、Lent Termの終わりとして家に帰るよう学校から告げられました。突然の出来事に驚き、Steeple Chaseの中止に落胆する人や、 LeaveWeekendで家族と週末を楽しむ予定だったYear11の人には家に帰れないことに泣き出してしまう人も見受けられました。

試験のために残っていたYear11、13の中にも、母国の国境閉鎖に急いで電車のチケットを取りCHを去る人もいて、実際に一国の判断が生活に大きく影響しているのを目の当たりにしました。帰国までの間は朝にESL(English as Second Language)の授業を受け、そのあとは図書館で勉強をしたり、数学の先生に次の単元の予習を見てもらったりしていました。午後は比較的に自由行動ができたため、勉強の傍らに広大な敷地を友達と散歩し楽しむこともありました。

2020/3~
帰国後は久しぶりに家族と面と向かってコミュニケーションをとることができ、自分の進路についても考えることが多くなりました。その中で元より興味のあった情報工学とA levelの学習を始めてから興味を持った経済学の両方を大学で学びたいと考えるようになり、両方をJoint degreeとして学べる大学や、計量経済学、数学的経済学を中心に学べる大学に出願しようと考えています。

イースター休暇が明け、Summer Termは全てオンラインで行われました。授業などは特に問題ないものの、Prediction Gradeの大切な判断源となるMock Examが実施できなかったため、Prediction Gradeは例年よりも少し低めに設定されたそうです。ですが、9月に来学年が始まってすぐにあるテストでPrediction Gradeを上げることができるので、そのチャンスをつかめるように頑張りたいと思います。
オンラインでも経済の追加授業が行われ、ベイズ主義やA levelで学習した内容がどのように大学で教えられているか、などを知ることができました。

夏にはワークエクスペリエンスやサマースクールに参加する予定でしたが、それができなくなってしまったため、edXやCourseraなどで情報工学や経済学、データサイエンスの基礎知識を学んでいます。また、このような事態なので、毎日のニュースチェックも欠かさず、BBCやFT、様々なポッドキャストで情報を手に入れています。

CHではイギリス政府のガイドラインに沿って様々な感染対策を取る予定なので、渡英後には制服を着ないなど昨年度とは全く違った生活になるとは思いますが、そこでも臨機応変に対応し、受験に向けて集中できるよう注力したいと思います。