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国立筑波大学附属高等学校 Sさん(女生徒)

渡英から早くも一年が経とうとしています。そこで、今回は学校にあるprefectsの制度について書こうと思います。

Prefectsとは、直訳すると監督生のことを言い、様々な分野におけるリーダー的な存在を指します。例えば、図書やITなど日本の学校の委員会のようなものもありますが、他にも英国の学校でしかないような活動もあります。Year 7とYear 8(日本の中学1,2年くらい)の面倒を見るためのprefectsや、もっと小さい学年と一緒に遊んだりするためのprefectsもいます。彼らは、週に1回程度夕食後に下の学年と過ごしたり、週末にBathの街中に一緒に行って遊び相手をしたりしています。同じように、寮の中でもbig sistersといい、Year 13とYear 9が、週に一回朝の出席を取る前に5,10分ほど日常生活のことなどを会話したりします。学校内で、普段はあまり接点のない上の学年と下の学年が、このような取り組みを通して関わることによって、下の学年にとっては先生や家族以外の、「なんでも話せるお兄さん、お姉さん」という精神的な支えを得て、また、上の学年も頼られる側として学ぶことがたくさんあると思います。

Year13になると最終学年ということで、学校全体を引っ張っていく役割を持つprefectsが多くなります。生徒会のようなものから、各寮の寮長、主に食事の時の手伝いをする人たちなど色々な役割があります。そこで、私は自分の寮の寄宿生の9月からのリーダーとして選ばれました。去年初めて英国に来た私が、選ばれたことに驚きましたが、この1年間寮の中で過ごす上で、色々な人と関わり、雪かきなど何かやらなくてはいけない時に率先して行動していたことが、寮の先生から認められた気がし、嬉しい気持ちでいっぱいです。Sixth formのみ、20人以下の小さい寮ではありますが、それでも様々な国から来ている人たちがいて、文化の違いなどといった面でぶつかることがあるかもしれません。それをまとめるというのは、とても大変だとは思いますが、自分の強みである根気強さを生かし頑張っていきたいと思います。

話は少し変わりますが、prefectsは皆、一年の最初に特別なネクタイを配られます。責任ある立場にいる人に称号としてネクタイを渡すことで、学校全体で彼らの成果を認め、讃えるという文化があるのだと思いました。Prefectsだけではなく、他のことにおいてもこのように「認める」ということが大切にされていると感じたことがありました。それは、私がピアノを習っている上でのことです。最初に来た頃、私が「ピアノを小さい頃から習ってきたから、こっちに来てから続けようと思う」と友達と話していると、必ずといってもいいほど、「Gradeは何なの?」と聞かれました。Gradeとは、楽器など音楽を習う上でのテストであり、Grade 1~8までのレベルに分かれています。日本では趣味でピアノを弾いているだけという人が多いと思いますが、こちらではそれがどれくらいのレベルなのか、資格という形で残しておくことを大事にしています。以前、ホストファミリーが「資格を持っておけば、その資格は大人になってもずっと残るものだから、今はいらないと思っていても、将来役に立つ時がくるかもしれない。できる時に色々なことに挑戦しておいた方がいいよ。」とも言っていました。これからも迷う前にたくさんのことに挑戦してみようと思います。

このように、1年間英国で勉強してきた中で、様々な面での価値観の違いを捉えることができました。これらの貴重な経験は、周りの人々のサポートがあってできることです。この環境で勉学に励めることに感謝し、これからも頑張っていきたいです。