お知らせ

国立筑波大学附属高等学校 Sさん(女生徒)

渡英から半年以上が経ち、寒かったイギリスの冬にもようやく春が訪れました。3週間ほどのイースターの休暇が終わり、summer termが始まろうとしているところです。こちらの学校は、日本の学校より遥かに休暇が多く、かつ長いです。タームとタームの間の3週間以上の休みに加え、ハーフタームというタームの途中の休みも1週間程度あります。今回は、休暇に焦点を当ててレポートを書きたいと思います。

長い休暇中、やることは皆人それぞれです。家族旅行に出かける人もいれば、ずっと家でゆっくり過ごす人、友達と遊びまくる人など、楽しみ方は皆異なります。しかし、そういう人たちがいる一方、中にはこの長い休暇を賢く効率的に使う人たちもいます。彼らは、職業体験や各分野のプログラムに参加したり、ボランティアをしたり、または働いたりしています。

私は、長い休暇をできるだけ充実したものにしたいと思い、これまでの休みの間いくつかのプログラムやコースに参加してきました。冬休みには、Imperial Collegeで行われたTaster Courseに参加し、2日間に渡り色々なアクティビティーを通して大学で学ぶことのオーバービューをつかむことができました。その間滞在したロンドンのホストファミリーが最後の日にロンドン市内を案内してくれ、観光もできとても有意義な時を過ごせました。イースター休み中には、Bath Area Play Projectといった団体でボランティアとして、障害を持った子供たちと一緒に遊ぶということをしました。そこには自閉症や精神的な病を持つ子などがいました。一言に自閉症であると言ってもひとりひとり違う症状を持っていたりして、その子にあった接し方を探さなければならなく大変でしたが、子供たちの可愛さに疲れは吹き飛びました。
また、休暇中には自分の選んだA-levelの教科レッスンに何回か行っています。これは、ほとんどの場合先生と1対1で自分が強化したいところを重点的に教えてくれるのでとても役に立っています。イギリスは、このような休暇中に行われるプログラムやアクティビティーが日本より豊富だという印象を受けます。

休暇をどう捉えるかはそのひとの価値観によりますが、せっかくの長い休みなのだから英国でしかできないことを含めてたくさんのことを経験したいと私は思っています。勉強とこれらの活動、またはリラックスするなどのバランスを取れるようになることが将来的に活躍できる人になるためにも大切だと思います。また、ボランティアやTaster Courseなどでは同じようなことに興味を持っているひとと接することができたので自分への刺激になりました。

これから夏にかけて大学のopen dayなどまだまだ色々な機会があるので、できるだけ参加して自分の可能性を広げていきたいです。