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【Christ's Hospital】 Yさん(男生徒・都立小石川中等教育学校出身)

今回のレポートでは、2019年度の春学期と夏学期の報告をしていこうと思います。この2学期を総括すると、A levelの追い込みと本番の試験の時期になっていました。

私がA levelの準備と本番を通じて感じたのは、全体的に良くも悪くも緊張感がなかったことです。通っていたChrist’s Hospitalでは2月末の春学期のハーフターム明けから2週間かけて実際の試験を真似て模試がありましたが、学校で皆が試験の勉強を始めたのはその模試の2週間くらい前だったと覚えています。本番試験の3カ月前と思うと、個人的には自分も含めて出遅れていたと感じています。

本番試験までの勉強としては、模試前までに公式や法則などの覚えるべき事項や特に経済や化学では、特定の表現や言葉を使わないと記述の点数をもらえないので、そこを重点的に覚えました。模試後は全科目で過去問やインターネット上の練習問題を使い問題の演習量を増やし、経済では更に細部の理解やエバリュエーションと結論に使えるコース外の知識、実際世界での経済に関する実数値の情報を集めていました。

また試験前の時期は、UCAS上でオファーを貰った学校から第1志望と第2志望として2つの学校を選ぶ期限でもありました。自分は結局Cambridgeを除く4つの学校からオファーを貰うことができたのですが、特に悩むことになったのが第1志望として似たようなA levelのrequirementをくれたUniversity College London(UCL)とUniversity of Warwickを絞ることでした。コースの授業の内容はどちらもとても良かったため、決めかねたのですが、オープンデイ時の学校の雰囲気が結構好きだったWarwickではなく、経済関連のイベントや将来のインターンシップ、OBOGとの関係も踏まえてUCLを第1志望にしました。

そして5月下旬からA level の試験が始まりました。日本の受験とは違い、学校で他の学年の生徒たちが授業やアクティブの時に試験をするので、学校の雰囲気はリラックスしていました。例えば試験期間中でも学校でのイベントやスポーツクラブの参加は推奨されており、多くの面で緊張をほぐす機会がありました。それでも試験が始まると、終わった試験のことが心配になったり、試験開始から終了まで5週間もあったため、勉強をつづけるモチベーションを保つことが大変でした。また、先に試験が終わった生徒が、家に帰ったりホリデーに出かけるので、やる気を上げることがかなり難しい時期がありましたが、そういう時は大学に入れた時のことをイメージしたり、音読や図書室で勉強するなどしてモチベーションを上げていました。

試験自体は時間の関係で経済では結論が浅くなっていた気がしたり、数学では問題が完全には解き終わらなかったり、より良く出来た事があったので心配だったのですが、結果自体は目標としていたUCLのrequirementを満たすことができました。

試験を含めたA levelのコースを終えて振り返ってみると、改めてA levelの授業自体は、数学も化学も“なぜこの単元を勉強するのか、何に特に役立つのか”が比較的強調されていたと感じていました。それもあり、2年間勉強しているときも最後の試験に向けて勉強するというよりは、自分の興味のあることを見つけ、理解を深めるという感触で、日本の高校時の勉強とは全く異なるものでした。その違いは試験の形式にも反映されていて、単元自体は日本でいう大学1年生のレベルも含めていたにもかかわらず、試験問題は日本の問題のように演習を繰り返さなければいけないようなものではなく、最低限:例えば数学だと定理を理解し、問題のパターンも把握できればある程度の成績は取れるものだったと考えています。また、経済の試験はとても新鮮でした。日本にいたときはエッセイを書いたことはなかったのですが、ある事柄について2つの観点(例えば賛成と反対)から見るだけではなく、その賛成や反対の意見の論理に、何か仮定や矛盾、反例が存在するのかを考える必要があり、エッセイの練習を始めた当初は、かなりの合理的な考え方に驚いたのを覚えています。まだあまり実感することはありませんが、この2年間のA levelを通じて知識だけではなく、以前より情報を鵜吞みにせず、物事を深く、両アスペクトで考えることができるようになれたのではないかと思っています。

10月からは大学での勉強へとシフトしていきます。明確な目標と予定を作りつつ、今後も励んでいこうと思っています。