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【Christ's Hospital】 Mさん(女生徒・都立日比谷高等学校出身)

渡英からおよそ250日。イギリスにも日差しの強い日が増えてきて、とうとう夏の予感がしてきました。それにつれて、一学年上の人たちがA-levelの試験を受け始め、大学受験の足音も少しずつ近づいてきています。
学校では、自分の志望する学部をチューターの先生とも相談しながら決めたり、大学のオープンデイに行くなど受験に向けた準備が始まりました。私の学校は最高学年のみ別の寮に住むことになっており、勉強に集中できる環境が整っています。九月からはその寮で過ごすことになります。周りの友達が将来の夢や職業を熱く語ってくれる環境のなかで、私も、自分が大学で何を学びたいかが徐々にはっきりしてきました。A-levelの試験のためには、受験する教科について深堀りした本や論文を読むことも重要になってきます。そのため、教科担当の先生がおすすめしてくれた本をひたすら読む毎日を送っています。

人との関わり合いについても進歩を少しですが感じています。同じ寮に住んでいる同級生のうちで留学生は私一人で、最初はうまくコミュニケーションが取れず戸惑うこともありました。きっと寮のみんなも英語の聞き取りさえ怪しかった私にどう接していいか分からなかったと思います。しかし、今までおよそ一年弱同じ屋根の下で暮らして、お互いの距離はぐっと縮まりました。誕生日パーティーを開いたり、夜中まで恋愛話に花が咲いたり、一つのアイスクリームの箱をみんなでつついて食べたり…この友情は一緒に勉強をするだけでなく、日々の生活もともにするからこそ得られたものだと思っています。

これと同時に自分の英語力が上がっていくのも実感しています。最初はおそらく発音のせいで聞き取ってもらえなかった自分の英語が、普段の会話でスムーズに伝わるようになってきたこと。BGM感覚で流していた洋楽の歌詞がすんなり聞き取れたこと。自分自身の英語力の成長を体感できるようになってきたことで、誰かに話しかけたり、先生に授業中に質問することの自信もついてきました。言葉よりもボディーランゲージが重要だといわれることもありますが、やはり言葉にしないと伝わらないことはたくさんあります。英語の環境のなかで「声」を出せる力がついてきたことは私にとって非常に強みになっています。これから、さらに広く広く人間関係を築いていけるよう努力を続けたいです。