お知らせ

Iさん(Imperial College London, Theoretical Physics / Fettes college出身)

 Aレベルの結果発表が8月にあり、そこからVISA申請等を経て、10月から新天地、ロンドンでの生活が始まりました。2年間のエディンバラでの生活で、寒さに鍛えられたせいか、ロンドンは10月にしてはかなり暖かく感じました。
   本レポートでは、大学での授業スタイル、そしてボーディングスクールからの生活面での変化の、主に2点について書きたいと思います。
 大学での時間割は主にレクチャー、セミナー、実験、チュートリアルで構成されています。レクチャーはいわゆる授業で、対面のものと動画配信のものがあります。対面のレクチャーも全て録画、配信されるため、休んでしまった時やわからなかったところがあった時は、いつでも見返すことができます。また、週に1回セミナーというものがあり、これは5人1グループで問題演習をする時間です。レクチャーで習った数学や物理を、ただの理論として覚えるだけでなく、現実世界でそれがどのように生かされているのか、インストラクターの先生や院生の助けを借りながら、グループでディスカッションや計算をする時間です。森羅万象を紐解く学問である物理学を学ぶ学生にとって、とても有意義な時間であると感じています。ペアで行われる実験の時間も、週に1回あります。実験の最中のノートの取り方や実験後のレポートはかなり厳しく評価をつけられるため、大学レベルの実験に慣れるまで、最初はかなり苦労すると聞いていましたが、やってみてすぐに納得しました。1回や2回でうまくなるものではないので、4年間の中で、ゆっくりと力をつけていきたいです。チューリアルは2週間に1回行われ、チューターと一緒に5人1グループで、2週間の間で教わったことについての質疑応答や、試験の過去問演習をしたりしています。不定期ですが、実験データの解析のためのコーディング(Python)の授業や、グループプレゼン/プロジェクトなどもあります。
 生活面での1番の変化は自炊をするようになったことだと思います。夏休みの3ヶ月間母の手料理をたらふく食べたのちの、自炊生活となったため、初めは少しひもじい思いもしましたが、要領良く、買い物や作り置きをすることにも、日に日に慣れていきました。物価の高いロンドンなので、3食自炊が基本ですが、少し疲れてしまったら、UberEatsにお世話になることがプチ贅沢です。通学に関しては、今現在はキャンパスのすぐ近くに住んでいるため、ボーディングスクールの頃のように行ったり来たりすることができています。
 子供でも大人でもないこの時期に、文化的な都市、そして多様性に満ちた大学で、勉強できること、とても恵まれたことだと思います。たくさんの人に出会い、たくさんの刺激を受けて、実りある大学生活にしていきたいです。最後になりますが、留学生活をサポートしてくださっている財団の皆様へ、心から御礼申し上げます。