お知らせ

Yさん(University College London , Economics / Christ's Hospital出身)

早いことにUCLでの三年間の大学生活の一学期目がもう終わってしまいました。今回の報告書では、主に大学での学業についてレポートしていきたいと思います。

シックスフォーム時と比べたときに最も違うのは、一つの科目に集中して勉強することができることだと思います。今の経済のコースでも経済学の他に数学や統計学とその分析、歴史など色々なことを勉強していますが、A-levelの3-4科目と違うのは、言わずもがなすべて経済に直結していることです。例えば数学なら規模の経済のために包絡線定理を勉強し、歴史でも経済学の論理の変化について重点を置きます。興味深かったのは物理を勉強している友達と話した時に、数学で同じ偏微分という内容を勉強しているにもかかわらず、物理学部では波動関数を用い、経済学部では生産関数を中心に偏微分を応用していました。大学では勉強している内容と専攻している分野の関係がより明確であることと改めて一つの分野に専念することの新鮮さを感じられました。各授業においては、将来働くときに必要なソフトスキルを身に着けるためと年度始めに伝えられたように、“Spoon-feeding of facts”の代わりにより自主的な学習が自然と増えました。また、課題や試験でよい成績を得るためには、授業で学んだ内容(competent reproduction)よりもオリジナリティのある回答(independent thought)が高く評価され、課外で読書をしようにもユニークさが求められ、A level時ともまた異なる難しさを体感しています。ただその分自分の興味のある方面に発展させることができ、より意欲を掻き立ててくれていると実感しています。

また、生徒自治会による活動など課外で学習できる機会が多くあります。例えば、経済の学生会ではイングランド銀行やAmazonから講師を招いて講義やネットワーキングを行ったり、10月から参加しているIDEA Societyという学生会では、途上国の発展を会社運営の一面から手伝いをしたりなど、学者による講義から実務の経験までの幅広い活動に参加することができました。このような最前線で働いている方々から学べることは、日々勉強している内容が実際の社会でどのように反映されているのかをより深く知ることができるのみならず、それぞれの講師による今の社会や将来への見解が少しずつ異なりとても刺激的でした。

UCLでの大学生活はとても充実しており、このような環境で学べることに感謝しつつ、今後も様々なことに励んでいきたいと思っています。