お知らせ

Kさん(女生徒)私立開智高等学校出身

8年間過ごした校舎とも別れを告げ、後数週間で新たな環境へと飛び立ちます。
合格通知を頂いてから3ヶ月ほど経ちますが、未だ実感が湧いていないというのが正直なところです。
今回はここに至るまでの経緯と今後の目標について書いて行きたいと思います。

学校で小学生の頃から実施されている探究活動により、「世界の貧困」について興味を持つようになりました。「貧困」という曖味な興味から年々テーマを絞っていき、最終的には「途上国における医療支援」について探究するようになりました。探究活動を進めていく中でわかったことは、医療支援に限らず全ての国際支援・国際協力というのは相手の国の文化や考え方を理解し、且つ、尊重しない限り成功しないということです。一見当たり前のことのように感じますが、様々な団体の失敗談や専門家の方のお話を伺っているうちに、「理解する」というのがそこまで簡単なことではないということに気付かされました。良かれと思ってやったことでも、相手にとっては受け入れ難いものかもしれない。元々あるその国独自の文化や魅力を壊してしまう可能性だってあります。つまり、相手への理解が足りていないと、自分の考える幸福を押し付けるような形になってしまい、本当の助けにはならないと考えました。そのことから、異文化や多様性を理解し尊重できる寛容性を身に付けたい!様々なバックグラウンドを持った人々と関わり、自分の視野を広げたい!と強く思うようになりました。今考えるとこれが留学を志したきっかけだったと思います。

これから行く学校ではイギリス人の方だけでなく、他国からの留学生や様々なルーツを持った生徒が沢山いるそうです。そのため日常生活から本当の意味での国際交流が実現でき、異文化を理解する力や私の人間性を養う絶好の環境だと思っています。しかし、2年間のパブリックスクールでの生活というのは長いようできっとあっという間です。恵まれた環境だけを頼りに、「きっと成長するはず」と信じて、ただぼーっとなんとなく過ごしているようでは何も変化は起こせません。出来るだけ積極的にコミュニケーションを図ったり、色々なアクティビティを取って行こうと思います。また、外部の活動にも自主的に参加し、自ら人との関わりを増やしていきたいです。  
最後になりますが、私に大きな挑戦をする機会を与えてくださったTazaki財団の皆様には感謝してもしきれません。そして、いつも私のやりたいことを全力で応援してくれる家族や支えてくれた開智の先生方、友人にこの場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。頂いたチャンスを最大限に活かし精進して参りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。