お知らせ

Mさん(女生徒)都立三鷹中等教育学校

春学期は3か月ほどの短い学期でした。今回はextracurricular activities、オックスブリッジ、Japanese A levels、DofE、夏の試験に向けての準備などについて書きたいと思います。

春学期で最も楽しかった出来事は数多くのcharity eventsでした。私の寮のDalmenyのhouse charity goalが飢餓や食品ロスに関するものなので、3月に寮生が焼き菓子を手作りしてbake sale を開きました。私は友達と一緒にブラウニーを作ったのですが、バターを入れるのを忘れ、それでもそのブラウニーは最初に売り切れた人気商品となりました。店番をして通りすがる友達や先生方に全力でアピールし、最終的に大量の焼き菓子がほぼ売り切れて、たくさんの寄付金が集まった時の達成感が記憶に強く残っています。学校全体のcharity event としてlog carryingとcharity runもありました。どちらも体力的につらいときもありましたが、人々を助けている団体のためという思いと友達と一緒に走った楽しさのおかげでとてもいい思い出になりました。自分たちで汗をかいて寄付金を募ることで本当に貢献しているという気持ちになります。

春学期に大きな試験はありませんが、夏の内部試験に向けてのプレッシャーが徐々に高まってきています。数学ではもう二年分の数学の内容を終わらせ、高等数学に本格的に入ろうとしているところです。化学は先生から分厚い過去問の冊子をいただきました。先生が作ってくださった計画表に従い、まずはrevision notesを作って分野別に過去問を解き、質問したい所を選んでいます。化学は特に実験が苦手なため、実験の方法やメカニズムに重点を置いています。生物はまず用語をしっかり固めるところから始めたいと思います。

5月にJapanese A levels の試験があります。小説に関するエッセイと社会問題に関するエッセイ、リスニング、文法問題などがあります。現地の生徒向けのため語学的に難しいわけではありませんが、先生が教えてくださったコツを使ってエッセイを書く練習をしました。先生とは隔週でオンラインの授業をしていました。

今学期はアカデミックなextracurricular activitiesが数多くありました。1月にはエディンバラ大学から生物の教授と学生3人がお越しになり、寄生生物についてのレクチャーをしていただきました。持ってきてくださった何十といった寄生生物のサンプルを顕微鏡で観察でき、非常に貴重な経験でした。特に印象強かったのは、カエルの内部に住み着いて脚を1組余計に生えさせ、動きが鈍くなるそのカエルを捕食する鳥に食べられてその鳥に寄生するという巧妙なテクニックを用いる寄生生物です。この生物がどうやって脚を生やさせているのかはまだ分かっていませんが、医療面での応用も考えられる興味深い生物です。Maths society ではオックスフォード大学が作ったmaths alphabet について発表する機会がありました。私はDiophantine equation というトピックを選び、なぜかフェルマーの最後の定理を証明しなければならないという問題に直面しました。奮闘したものの証明の最後までは行きつきませんでしたが、よく頑張ったと先生に褒めていただいて挑戦した甲斐がありました。 最近ではTeddy Rocks という数学のエッセイ大会に参加しました。好きな数学のトピックについて1000~2000文字のエッセイを書くという企画で、オックスフォード大学によって主催されています。私は算額をトピックとして選びました。5月以降に賞が発表されます。夏学期には化学の実験の大会があり、放課後のChemistry society で実験の練習をしています。実験にあまり自信がないのですが、授業で学んだことを実際に使うのが楽しみです。

私は毎週火曜日に開かれるOxbridge societyに所属しています。これはオックスブリッジに出願したい生徒たちが集まり、personal statementをどうやって書くか、インタビューでどのように質問に答えると良いかなど話し合う場です。大学に、自分はこの分野が心から好きで深く学びたいんだという思いを伝えるため、先ほど述べたような授業外の活動について書きます。二月には各生徒がpersonal statementに書けるような、自分が好きなトピックについて発表する機会がありました。PPEに進みたいある人は好きな哲学者について語り、質問に答えるときにその哲学者の思考回路を辿って答えていて、その哲学者の代弁者になれるほど彼のことを理解しているということが伝わってきました。インターンシップの経験について語った人や、English literatureに進むきっかけとなった詩について発表した人もいました。私は化学の先生から借りた本から好きなエピソードを選び、ガドリニウムという元素について話しました。

前学期に比べて体調は復活しましたが、やはり寮生活のせいで風邪にかかりやすくなっています。3月にはルームメイトと一緒に熱を出して二人で数日間寝込んでいました。日本から慣れた薬を持ってくると役に立ちます。

イースター休暇の終盤4日間にDofEのexpeditionがありました。ハイキング、パドルボーディング、カヌー漕ぎ、乗馬などの中から私はカヌー漕ぎを選び、湖を縦断しました。DofEは強制ではありませんが、新しいスキルを身に着け、努力強さや柔軟性を証明できる貴重なプログラムです。グループと一緒にキャンプすることでそれまであまり話したことがなかった人たちとぐっと近づけるのも魅力です。