お知らせ

Kさん(女生徒)都立立川国際中等教育学校出身

こんにちは

CHにきて約8ヶ月が経ちました。日が出ている時間が少しずつ長くなり始め、20時近くでも少し明るい日が続き、私がこの学校に来たばかりの夏の頃を思い出します。この春は、桜を見たり春風を感じたりすることができず、また日本のように新年度という概念が存在しないため少し物寂しさのある例年とは異なった春となったような気がします。

今回のtermは個人的にとても成長した期間になったと思います。以前のレポートで、チャレンジする機会を増やすこと、日本からの新入生ではなく周りと同じ生徒の一人として扱われるようになることを目標に掲げました。学校生活には慣れてきたので、何もせずにいても普通に日常を送ることができますが、私の周りには数えきれないほどのチャレンジする種が埋まっています。それらに挑戦するかどうかは自分の意思ですが、チャレンジしてみること、結果がどうあれ最終的に少し自信が持てるようになること、そしてまた次のことに挑戦する勇気が湧くこと、という良い循環が自分の中に生まれました。今レポートでは、挑戦したことをいくつか書きたいと思います。

一つ目は、授業内での発言です。イギリスでの授業は自由に生徒が発言して授業が作られていますが私は怯えて話すことができずにいました。しかし、今termでは以前に比べて予習復習のサイクルが安定してきたので授業中での理解度が上がりました。そのため、先生からの質問に答える機会も増え、またわからないところが明確になっているのでそれらを質問する機会ができクラスの一員として大きく成長できたと思います。
二つ目は、カルチャーのイベントで剣道を披露したことです。日本にいるときは部活動で中高と剣道をしてきたので剣道は私を表す上で欠かせないものです。そんな中で、culture shockという希望者が自分の特技を紹介したり、母国の伝統衣装などを披露したりする大きなイベントがあり、私はみんなの前で剣道を披露しました。CHで過ごした8ヶ月の中でこんなにも周りから注目を浴びた経験はなく人前に立つことはないと思っていたのでとても大きな挑戦となりました。多くの人が剣道に興味を持ってくれて披露した後にはかっこよかったと言ってくれたり、話したことない人たちに話しかけてもらえたりと、生徒にも先生にも自分のことを知ってもらえるとても良い経験となりました。
三つ目は、スポーツの面で寮の代表としてfivesの試合に出たことです。CHに来てからfivesを始め、毎週三回練習をしています。そのfivesの寮対抗戦がありました。寮のメンバーが来て応援してくれたり、勉強した日本語を叫んでくれたりして、私たちの寮が優勝することができました。今までは私は寮のメンバーにお世話してもらっているというようなイメージでしたが、同じファミリーとして後輩の試合に応援に行ったり、応援に来てもらったり、寮のトップの学年として寮の中にある問題について話したりと、より一員らしくなり今までサポートされ続けてきたけれど、私がサポートする側に回る機会も増えてきました。
これらの挑戦を通して、周りと同じように扱われるようになるという目標は今学期、達成できたように思います。初めてのことに挑戦するのは、いまだに怖く、初対面の人と話す時は緊張します。しかし、それらは当たり前のことで、それでも挑戦することを続けていきたいと思います。次のtermのアクティビティは女子サッカーを選びました。fivesは個人戦だったので、あえてチーム戦のサッカーを選びメンバーとのコミュニケーションなど多くの困難が想像できるスポーツにチャレンジすることで、もっと自身の活動の輪、人間関係の輪を広げていくチャンスになれば良いと考えています。

話は変わりますが、ついに受験生として勉強の面で忙しくなってきました。これまでと違い、試験に向けた勉強へとシフトチェンジし過去問を解いたり習った知識を使って応用した問題に取り組んだりするようになりました。chemistryやmath, further mathと違いBiologyは採点がとても厳しく、答えるときに使う単語の選択や問題によって含めなければならないいくつかのポイントなど、かなり苦戦しています。先輩方や先生に勉強法などを教えていただきながら、苦手意識をなくせるように演習を繰り返しています。

新しいtermが、このyear12として過ごすラストとなります。year12のうちにやり過ごしたことがないように、そしてyear13になる準備ができるような生活を送りたいです。特に学業の面では、biologyで安定してスコアを取れるように引き続き演習していきたいと思います。

最後に、日本にいる家族、財団の皆様、そしてイギリスで支えていただいているガーディアン、ホストファミリーにはとても感謝しています。渡英して8ヶ月間、不自由なく、健康的に生活することができたのは多くの方々のサポートのおかげです。今後も、学業、生活、共に精進して参りますのでよろしくお願いします。