お知らせ

Kさん(女生徒)都立立川国際中等教育学校出身

はじめまして。

初めに、Tazaki6期生に選んでいただき、ご支援いただき本当にありがとうございます。Tazakiの方々のサポートを無しにはここまで辿り着けなかったと思います。本当に感謝しています。
Tazaki生になる前に読んでいた留学生レポートを書いているということがまだ夢のようですが、渡英まであと数日となり、準備を終えあとは当日を待つだけとなった今、私の心境やここに至るまでの経緯を書きたいと思います。

私は幼い頃から全く知らない世界が広がっているであろう海外に興味があり高校生という一人の人間として仕上がっていく途中の段階で留学することが目標でした。海外に惹かれていた事と相まって、国際協力を行っている団体の講演をきいたり私にできるボランティアなどに取り組んだりしましたが一瞬の支えにはなるけれど根本的な状況は何も変わっていないという現実に無力さを感じ、そんな中将来を考えるに当たり自分の好きな学問を極めそれらを通していずれ研究が少しでも必要とされれば良いと思うようになりました。私にとって生物学は身近にあり人と接点が多い学問で、身近な仕組みが解明されたり、一方で、まだ解明されていないこともあって今後の技術進歩によって新たなものが生み出されるという可能性を秘めているという点が大変興味深く、もっと追求したいと思っていました。
一年前の秋にTazaki財団の説明会に参加したとき、日本と異なり高校の段階から専門的に学問を学べることはもちろん、パブリックスクールでは高い語学力や伝統ある学校での生活により深い教養を身につけ、高い目標と異なる価値観を持つ人との生活からは研究にもつながる多くの刺激があるだろう、またイギリスには著名な生物学者が多く大学の研究機関のレベルが高いということを知り目指すことを決めました。

正式に奨学生になるまでは、多くの試験がありました。昨年の冬に書類選考を通り、その後田崎さんや葛西先生、吉田さんに初めてお会いした面接がありました。この面接では、今まで感じたことのないような緊張感がありあまり記憶に残っていませんが、いわゆる圧迫面接というものを初めて体験しました。それを通過して語学研修生となり約半年間ブリティッシュカウンシルでの英語の研修を毎週受け、その中ではIELTSの集中特訓もありました。そして、中間面接、最終面接を通して奨学候補生となり、仮に決まったパブリックスクールのテストや面接を受けて正式に奨学生となりました。

次に半年間受けた研修について、少し書きたいと思います。
語学研修生になる前に読んでいた留学生レポートに研修で同期との仲が深まったと多く書かれていて、私も先輩方のように友達と打ち解けられるのか不安がありました。しかし、そんな不安はすぐに消え、振り返ると今ここに至るには同期の存在やサポートなしには辿り着けなかったと思っています。IELTSの集中特訓は7日間毎日5、6時間授業を受け、出発前講習では7日間、1日の大半をみんなと過ごし絆が深まりました。
Tazaki生はとにかくみんな考えられないくらい優秀で、性格も良くいつでも助け合える最高の仲間です。それぞれが高い目標を持っていてお互いに良い影響を与え合い、仲間ではあるが時にはライバルとして切磋琢磨出来たことは今後にもつながる一生の糧のなりました。特に、長い時を過ごした帰り道が同じ友達には英語をたくさん教えてもらったひり面接前の不安や緊張を共有したり、彼女の存在に何度も助けられ本当に感謝しています。これからのパブリックスクールでの生活はみんなが離れ離れになるけれど同期のみんなが各々の場所で努力しているということが何よりも心の支えでありモチベーションにもなると思います。

最後に渡航を直前にしての心境や現地での目標について書きたいと思います。
今まで自分には出来ないからという理由で現実から目を逸らしてしまうことがありました。しかし、半年の研修を通してどんな理由があっても、失敗する可能性が高くても、ハードルが高くても、とりあえず全力でトライすることによって結果が仮に悪くても自分に自信や、何か違う点からの報いがくるということ、無駄にはならないということを学びました。初めての海外での生活で、言語の壁に苦しむこと、慣れない交通機関に翻弄されること、人種や宗教など文化の異なる人と生活すること、これらは想像するだけでも私を不安にさせます。それでも、なんでもトライした後に自分に残る自信やその後の人生に与える可能性は、挑戦する前の不安以上のものになると思います。とにかく挑戦して、それらの経験から最大限吸収するために積極的に自主的に取り組んでいきます。最初の学校生活では、まずはCHの一員になり一刻も早く生活に慣れることを目標に、そこから成長していきたいと思います。 残り数日で渡英となりましたが、今は不安や緊張、寂しさというよりも期待の方が大きく待ち遠しく思っています。
ここまでサポートしていただいた財団の皆さま、何から何まで手伝っていただき本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
そして、ここまで一番近くで支えてきてくれた家族には感謝しかありません。
これから、自立し、2年後に成長した姿を見せられるように精進します。
 
ありがとうございました。