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Mさん(男生徒)国立筑波大学附属高等学校出身

今タームは始めから終わりまで大学受験の影が側にあった。Personal Statementの入稿から始まり、OxfordのInterviewまで渡英前に説明された受験プロセスがこのタームに凝縮されていた。日々に忙殺されるのはお世辞にも楽しいとは言い難かったが、このプロセスを通して自分自身の興味関心や将来についてもう一度考えることが出来た。

大学受験の準備は8月の夏休みから始まった。Personal Statementの下書きだ。PSは大学に提出する自己推薦文で、自分の興味のある分野への情熱や実績を伝える場となっている。留学前は航空宇宙工学を専攻したいと考えていた。しかし1年間イギリスで生活して関心が宇宙工学から機械工学や情報工学へ変化したと漠然と感じていた。PSを書いていくうちに自分の関心の変化が言語化されていき、やりたいことや将来の目標をもう一度見つめなおすことが出来た。学校の先生との話し合いや大学の情報収集を経て、10月にはUCASの登録が完了し志望校が確定した。大学の評価や特徴を考慮して、最終的に3大学で情報工学、2大学で機械工学に出願することにした。

その後は各大学の選考の予定に沿ってテストを受けたり、Interviewを受けたりした。Interviewでは論理的な思考力を問われる問題が多く少し戸惑う部分もあったが、自らが持っている知識を使って面接官と対話を重ねながら回答することができた。面接官と対話しながら一緒に問題を解くのは新鮮で、緊張より楽しさの方が勝っていた。日本の入試では情報処理能力が主な評価観点になっているのに対して、イギリスの試験はコミュニケーション能力や思考力を評価していて興味深く感じた。

勉強や受験の合間ではクリスマスの行事や年越しをホストファミリーと楽しんだ。去年のクリスマスのころは英語も今ほど上達しておらず、ホストファミリーとの交流も少なかった。またコロナウイルスの流行で外出も制限されていた。しかし今年は一緒に映画をみたりクリスマスイルミネーションを見に行ったりとても充実した時間を過ごせたように思う。特に最近見た「グリンチ」や「マペットのクリスマス・キャロル」はイギリスでは定番のクリスマス映画で、日本とは一味違ったクリスマスを過ごせてとても満足している。

受験を終え、A levelも残すところあと半年となった。1月のMock Examが終わると本格的に本試験に向けての対策が始まる。自分の望んだ進路に進学できるように最大限努力していきたいと思う。