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Mさん(男生徒)国立筑波大学附属高等学校出身

渡英してからあっという間に半年が経った。先月は、Kingswood School の庭に桜の植樹が行われた。日英の友好を再確認する「桜の木プロジェクト」の一貫で、春の訪れを感じさせるイベントだった。イギリスでの生活にも段々と余裕が生まれ、自分のことを見つめなおす機会もできてきたように思う。今回のレポートでは学校以外の勉強を中心に書こうと思う。

まずは英語についてだが、今は単語とライティングに重点をおいて勉強している。渡英後からひしひしと感じているネイティブとの「ギャップ」。そのギャップが生まれる要因になっているのがこの2つの能力不足だと感じている。単語については日常で使う頻度の高い言葉は自然と身につくが、専門用語などはどうしても忘れがちになる。ライティングも同様に普段から文の構造などを意識していかないと上達は難しい。
そこでこの弱点を克服するために以下のことを行っている。単語はスマホのアプリを使い、主に IELTS 対策のアカデミックなものから順に暗記をしている。ライティングは IELTS の過去問集を先生から借りることができたため、その問題を2週間に1度解いて先生に添削をしてもらっている。渡英前のライティングのスコアは5.5だったが今は安定して6.0を取れるようになり、トピックにもよるが6.5も取ることができるようになった。トップ大学に入学するためには最低でもバンドスコア7.0を取らなければいけないため、それを目標に練習を続けていきたいと考えている。

年が明けてからは Isaac physics の Senior Physics Challenge に取り組みはじめた。これはネット上にある応用問題を解いた数を競う物理と数学の大会で、応募するためには最低300問解かなければならないという条件が課されている。かなり骨の折れる内容だ。きっかけは Physics の担当教師からの紹介だった。学校では原理原則を身に着けることに重きがおかれるのであまり演習問題を解く機会はない。その不足分を補うためにこの大会に出てみてはどうかと提案を受けた。もう応募条件の最低必要数はクリアしているものの、トップ50に入ると特別な授業を受講することができるため、それを目標に期限終了まで引き続き取り組んでいきたいと考えている。

また、座学だけでなく、博物館への訪問なども積極的に行うように心がけている。イギリスは多くの博物館や美術館があることで世界的にも有名である。そしてほとんどの施設は無料で観覧することができる。自分の視野を広げる上で、実際にその地に足を運ぶことで得られるものも多くあると思う。この約半年間で、大英博物館、ロンドン自然史博物館、オックスフォード自然史博物館など様々な場所を訪れた。どの場所にも日本の教科書に記載されるような希少価値の高いものが展示されていた。実物を見ることで新たな分野への興味関心や、より深い知識の獲得につながったと思う。

4月下旬からはじまるサマータームでは Engineerring 関係の Work Experience や夏季休暇中のサマースクールなどイベントが盛りだくさんだ。少しでも多くのことを体験し、自分の糧にできるように、日々の努力を惜しまずに精進していきたい。