お知らせ

Eさん(女生徒)国立東京学芸大学附属高等学校出身

 この夏、2年間のCH生活を終えて無事卒業することができました。ここまでTazaki財団のご支援はもちろん、ホストファミリーや友人や先輩方との関わりが私の生活を支えてくれました。

 まずは前回の報告書以降のLent, Summer termを振り返って行きたいと思います。冬休み明けは続々と大学からdecisionが来ました。Interviewに自信のなかったCambridgeからはpoolだったものの運良くofferをいただけましたが、全く手応えのなかったMATを踏まえたICLからと、特にadmission testのなかったUCLからの返事はunsuccessfulでした。これで自分の中ではSTEPでoffer条件を満たす以外は後がないという気持ちになり、気合を入れて取り組むことができたので、これはこれで良かったと今となっては思います。一方で2月の模試ではmaths A*, FM A, Physics A, Economics Bという成績をとってしまったため、かなり焦りました。どうしても経済のエッセイで点数を取れるようにならなかったのでシラバスを修了した後ではありましたが、大学に確認を取った上で試験を受けないという選択をしました。結果としては数学がどちらもA*、物理はAというrequirementちょうどになってしまいましたが、その分STEPにちょうどいい時間を割けたのだと思います。

 2月の模試の後に本格的にIELTS対策を始め、3月に受けたものでは後一歩のところまで来ることができました。しかしその後もどうしてもWriting 7.0以上を達成することができないどころか、他のcomponentで点数が下がるなどしてA-levelが終わった後も苦戦しました。日本に帰ってからも受け続け、British councilのonline lessonを自分で受講したり、日本語で書かれた対策本を読み込んだりして7月の末に漸くrequirementを達成することができました。

 STEPはⅡ、Ⅲの両方で最低grade 1(上から S, 1, 2, 3)を取るというのが要件でしたが、対策を始めた段階では3しか取れないような状況でした。A-levelの対策のみをしているとどうしても頭が鈍ってしまい、発展的な内容への対応が全くできなくなっていました。そこからはとにかく過去問を解くという対策をしたのですが、その中で助けになったのは同期の存在でした。自習中や休暇中であっても質問しに行くと快く教えてくれて、色々とアドバイスもくれました。もう1人の同期は、出来るようにならないという中身のない愚痴を聞いてくれたり、くだらない話を一緒にしたりしてくれました。2人のおかげでSTEPとA levelを乗り越えることができたので改めてこの場で心から感謝を言いたいです。STEPの過去問の採点は忙しいにも関わらず、学校の先生がしてくださいました。丁寧に採点して、励ましてくださったのも、とても支えになりました。最終的な結果としてはⅡでgrade 1に1点届かず、落ちたかと思いましたが、Ⅱを受験した時の反省を受けて立て直したⅢでは夢にも思っていなかった Sを取ることができ、conditionを満たしたという判定になっていました。自分1人では絶対に達成できなかったことなので、助けてくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに大学でしっかり学びたいと思います。

 話は変わって音楽についてですが、前回の報告書に書いた通りLentのバンドコンサートでシロフォンのソロ曲を演奏させていただきました。シロフォンは誰にも正式には習ったことがなかったので不安は少しありましたが、模試の試験勉強の合間に息抜きも兼ねてコツコツ練習して自分なりに成功を収めることができました。演奏中は指揮者の方を見ていたので観客の反応は分かりませんでしたが、演奏が終わった瞬間に歓声と共に大きな拍手が聞こえてきてとても達成感を感じました。また今回のスネアドラム隊のソロでは一悶着ありました。まずトップがよくわからない理由で不参加、前回と基本的に同じにしたいとゴリ押ししてきた子が勝手に全く違う構成を書いてくる、文句を言うと面倒な相手だったのでそれに従って進めたところ裏でsecond headの2人(私と後輩)が全然進めなくてダメだと言われる、それを聞いた私が役割を全うすべくその子の書いてきた構成を基に進めると何故かその子が参加を辞退する、というなかなかに大変なコンサート練習となりました。前日に1人の子がスポーツで骨折をして出られなくなり、新構成をほとんど練習できずに本番に臨むことになりました。もう1人のsecond headの子の優秀さに助けられ、何とか形にはなりましたが、自分の不甲斐なさを感じたコンサートにもなりました。Beating retreatに向けての練習は滑り出しこそ危うかったものの、また同じ後輩の助けで進めることができました。最後の発表の数日前にhead drummerがとうとう退学になったため、構成の再編がまた発生しましたが、対策もしていたため無事に終えることができました。

 この2年間、財団をはじめとした本当に多くの方々に助けられてイギリスでの生活を送ることができました。大学に入ってからは自分でやらなくてはならないことが増えてくるので今一度気を引き締めて行きたいと思います。