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Kさん(男生徒)国立学芸大学附属高等学校出身

渡英から一年がたった。唖然としてしまうくらいあっという間にイギリスで二回目の九月を迎えることになり、時の流れる早さと人生の短さについて否応なしに考えさせられる。
この夏のハイライトは八月に行った二週間のサマースクールだ。
エディンバラから電車で片道6時間(!)かけてケンブリッジまで行き、ジーザスカレッジで哲学のコースを受講した。自由意志、言語哲学、心脳問題など、自分の興味のある分野についての先生と一対一の議論はとても楽しかった。自由時間には街を散策して、本屋に行ったりアイスを食べたり、とても充実した二週間を過ごすことができた。
授業の中で、いろいろ自分の課題も見つかった。時間をかけてなんとか言った意見を、たかだか数行で先生にエレガントにまとめられてしまうと、自分の英語力・言語化能力のなさを思い知らされる。本や論文などを読んでいても、今の自分には到底真似できないような表現に常に出くわすことになり、道のりの長さを痛感する。
とは言っても、やらなければいけないことは単純で、知識に穴があるのであれば埋めればいいだけだ。哲学は特に秀でた言語能力が必要とされる学問だと思うので、今やれることをしっかり頑張りたい。