お知らせ

国立筑波大学附属高等学校 Sさん(女生徒)

英国に来てから早くも4ヶ月が経ちました。初めての環境で慣れないことだらけなうえに、言語も違い大変なことばかりでした。だからこそ、この4ヶ月間は、できることは何もかも挑戦しようと試みました。

まずは、ボランティア活動です。イギリスの大学受験では、A-levelで良い点を取ることも求められていますが、それ以外にも各自が行なった課外活動が重要視されます。そういう理由に加えて、英語の上達や、友達作りにも良いと思い、様々なボランティアをやりました。一番大きなものは、週に一回の老人ホームでのお手伝いです。入居されているご高齢の方々の昔の思い出話を聞いて会話をしたり、食事の準備や片付けを手伝ったりしています。目が見えない方や、耳が聞こえない方などもいる中で、ひとりひとり違ったアプローチでのコミュニケーションの仕方など、学ぶことはたくさんあります。他には、その都度学校で募集がかかるビーチクリーニングや、クリスマスキャロルコンサートの手伝い、スーパーマーケットの袋詰め作業などをやりました。こういった、チャリティーのための活動は、日本の学校に比べてすごく多いです。こういった面から、イギリス人は寛容で、他人のことを考えて行動しようとする気持ちが強いのだと思いました。

もう一つのハイライトは、Bathの市内の学校間で行われた留学生向けのスピーチコンテストです。2位と満足いく結果でしたが、それよりも話した内容に興味を持ってくれた人が多くて驚きました。私は、「生きがい」について話しました。「生きがい」は、日本人は普段あまり気にもせず、日本人の心にある概念のようなものですが、英語にはそれに概要する言葉はなく、「ikigai」として近年外国にも浸透してきています。たったの3分という短いスピーチでしたが、自分が伝えたかったことを伝えられた上に、他の国の人たちとも友達ができたいい機会でした。

このように、こちらでは日本の学校ではない、勉強以外の様々な活動が充実しています。自分の視野を広げるべく、勉強だけではなく色々なことをやっていきたいと思います。日本との違いには驚くことばかりですが、この「違い」を受け入れて、両方の良いところを取り入れられるような人になりたいです。まだまだ迷うことばかりですが、頑張っていきたいと思います。