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【Christ's Hospital】 Mさん(女生徒・都立日比谷高等学校出身)

英国留学報告書

期待と不安を胸に渡英してからはや4か月が経ちました。イギリスに来て日本との違いを一番実感したのは、何よりも気候です。今の時期は日が昇るのが遅く、8時頃にようやく明るくなり始めます。日中もほとんど太陽の出ることはなく、いつも天気はどんより。雨も突然降って、突然止みます。冬は雪が降らないことが唯一の救いです。そんなイギリスですが、私は好きになってきています。ロンドンの素敵な建物群。都市を離れると、のどかで落ち着いた街並みと自然。留学するまで一度も海外に出たことのなかった私にとって、全てが新鮮であり、小さな発見を繰り返す毎日を送っています。

学校は完全寮制で、1つの寮に11歳から16歳までの生徒がおよそ40人住んでいます。授業は少人数が基本で、多くても一クラス15人程度です。イギリス(イングランド)では大学受験に必要な教科数は3から5であり、各自で選んだものを専門的に学びます。この学校では、各先生がサポートタイムというものを設定しており、質問等はその時間に聞きに行くことができます。これは大抵夜に設定されていて、寮で勉強中分からないところがあると寮を出て先生のところに聞きに行きます。この他にもチューター制度があり、進路に関してサポートしてくれる先生が各生徒についています。これらの通り、生徒をサポートしてくれるシステムがたくさんあり、先生方も熱心で学校生活はとても充実しています。日本のように先輩後輩の概念が全くないので、寮ではみんなが一つの家族のように過ごしています。

こちらで過ごした4か月について…書きたいことはたくさんあります。日本と違ったこと、変わらないこと、挙げていけばきりがありません。ただ、イギリスに来て一番思ったのは、ここは他の「国」であり全く別の「世界」ではない、ということです。留学する前の私は、知らず知らずのうちにマナーの悪いふるまいや言動をすることを心配していました。しかし、同じ「人間」というステージでは、どの国の人も嬉しいこと・嫌なことは大抵変わりません。少し変に聞こえるかもしれませんが、私はイギリスに来てこの一見すると当たり前のようなこのことを無意識的に感じました。また、これで留学に対する心配や不安は解消されていったように思います。初めは全く聞き取れなかった隣の部屋の早口の友達と会話できるようになったり…自分の英語力にもわずかな成長を感じながら、イギリスの寒い冬を越しています。